逆の“左足”でサラーに次ぐ11ゴール 半分以上を逆足で決めるソン・フンミン得点量産の要因
今季プレミアリーグの「左足ゴール数ランキング」の上位5名を見たとき、面白いのがトッテナムFWソン・フンミンの順位だ。
1位は得点ランク首位にも立っているリヴァプールFWモハメド・サラーで、サラーは左足で18ゴールを奪っている。それに次ぐ第2位にマンチェスター・シティMFリヤド・マフレズと、ソン・フンミンが11ゴールで並んでいるのだ。
ソン・フンミンは今季プレミアリーグで19ゴールを奪っているが、そのうちの半分以上を利き足と逆の左で奪っていることになる。この左足にも得点量産の秘密があると言えるはずで、対峙するDFとしては両足とも使えるアタッカーは厄介だ。
やはりサッカー選手は逆足の技術も高めるべきなのだろうか。サラーやマフレズは左足1本ですべてをこなせるアタッカーであり、いわゆる分かっていても止められないタイプの選手だ。
こうしたアタッカーもいる中、ソン・フンミンは上手く逆の足を活かしていることになる。左のウイングに入る機会が多いソン・フンミンならば、オーソドックスに考えれば中へ切り込んで利き足の右でフィニッシュするのが一般的だろう。しかしソン・フンミンの場合は縦へ突破しての左足フィニッシュも選択肢に入っている。
近年は利き足と逆のサイドのウイングに入るケースが多くなっており、DFもウイングの選手が利き足側へカットインしてくるのはある程度予想済みだろう。トップレベルのアタッカーは利き足を活かすのも上手いが、それに加えて逆足まで使うパターンがあると予想が難しくなる。これもソン・フンミンがゴールを量産出来ている理由の1つなのだろう。