廣瀬無線電機 自動除菌ロボット「Mover UV-C」の実証実験をインターナショナルスクールにて実施
●「Mover UV-C」の実証実験
感染拡大が世界中で続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はあらゆる業種に多大な影響を与えているが、その中でも学校や保育・養育施設は最も深刻な影響を受けていると言える。施設閉鎖を継続することは不可能である一方、児童生徒が毎日多数集まり施設内で過ごした後帰宅するという感染拡大が極めて起こりやすい環境であるジレンマを多くの学校や幼稚園・保育園が抱えているというのが現状。
今回の実証実験は確実な除菌性能を持つUV-C技術と無人での自動運転を可能としたロボット技術により構成される「Mover UV-C」により、感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して信頼度が高い対策を実施し、生徒と家族並びに教職員に「安心・安全」を提供したいというTBISの期待により実施。
「Mover UV-C」は無人環境下でUV-C直接照射による除菌作業を予め行うマッピングにより完全自動運転で行う。マッピング時と違う障害物の存在も検知して避けながら移動し、万が一人間が作業空間に立ち入った場合でも人感センサーにより感知して照射を停止、人がいなくなったら所定の時間後に自動で照射作業を再開する。
無人での自動運転のため、人手不足への貢献はもちろん今まで除菌作業に日々あたっていた教員・職員の感染リスクとそれに伴う精神的ストレスの軽減につながる。また、アルコール等薬液の一般的な除菌方法のみでは「拭き漏れ、拭き残し」の懸念がつきまとうが、Mover UV-Cでの自動除菌を取り入れることで生徒と家族により確実な「安全・安心」を届けることができる。
●約半分程度のコストで「Mover UV-C」を導入・運用
UV-C直接照射による除菌作業はまさに「人間の代わりにロボットが代行し自動化することが望ましい」作業であるが、コスト負担が今までよりも大きくなるようでは導入のハードルは高くなってしまう。「Mover UV-C」は既に製品化され実績のあるPHILIPS社「UV-C除菌トロリー」とTHK社「SEED-Mover」を組合せることにより追加での開発評価期間を最小限に抑えることが出来たため、同様の設備と比較して圧倒的低コストで提供することが可能。400�屬箸い�広い対象スペースを想定した場合の試算では、今までの人による除菌作業と比較して約半分程度のコストで導入・運用できる。
同社は「導入・運用全体での低コスト化により学校・養育保育施設はもとよりホテル等宿泊観光施設、公共施設、スポーツジムやフードコート等商業施設等 幅広い業種・場面でお役に立てるものと確信致しております。」とコメントしている。
●東京ベイインターナショナルスクール(TBIS)について
TBISはどこの国でも通用するバイリンガル教育(英語はアメリカ人等のネイティブ講師)やインド数学、表現力を育成する演劇等の課外活動、最先端工学を楽しめる「未来研究室」等を使用したユニークな教育を行っており、日本国内では現在10数校しかない「ケンブリッジ国際認定校」としても認証を得ている。「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としたモンテッソーリ教育を行い、現在160カ国以上に普及しているケンブリッジ国際教育を基本理念としている。
今回の実証実験についてTBIS 理事長のJahir Akira氏は以下のようにコメントしている。
「今回UV-C技術とロボット技術を融合した『Mover UV-C』の実証実験を行えたことは、多くの児童をご家族から預かる上で安心・安全をお届けしたいという考えから始まっておりとても喜ばしいことです。当校の重点テーマであるロボット工学技術に幼少期から親しむという観点からもとても興味深い取り組みとなるでしょう」
●今後の活動について
同社は「Mover UV-C」の製品紹介ページをGBS事業部ブランドサイトに掲載した。今後、定期的にUV-C直接照射のメリット及び具体的な使用例の紹介やエビデンスとなる測定・検証データ等を追加掲載する予定。
