アップルウォッチに代表されるウェアラブル(身に着けられる)デバイス。じつは、ダイエットや健康管理に効果が期待できることをご存知ですか? 50代ESSE編集部員が1か月つけてみた結果をご紹介します。

50代こそつけてほしい!便利機能が満載のウェアラブルデバイス

「うえあらぶるでばいす」などと舌を噛んでしまいそうだし、50代の私には関係のないハイテクグッズだと思っていたアップルウォッチ。

友人がつけていて「思った以上に便利」と聞いたのと、改札を手首で通る人にもひそかに憧れていたので、ものは試しと使ってみることにしました。

使ってみて意外にも、50代にこそ必要なのでは? という機能が満載だったのでご紹介します。

●つけるだけでダイエットや健康管理ができる

つけてみて最もうれしかったのが、ダイエット効果。1か月つけていたら、いつの間にか体重が2キロ減! きつくなっていたスカートが、またスルッとはけたのには感激でした。

アップルウォッチには、「アクティビティ」という機能があり、「スタンド」「エクササイズ」「ムーブ」という3つの項目で、日々の運動量を計測してくれます。

「スタンド」は1日にどのくらい立っていたかを計測。1時間以上座ったままだと、「スタンドの時間です!」とお知らせがきて、座りっぱなしを予防する機能もあります。 

「エクササイズ」は、ウォーキングの距離を自動的に測ってくれたり、登録すれば、ダンスやヨガ、サイクリングなどの運動も記録してくれます。

「ムーブ」は、つけているだけで運動による消費カロリーを自動的に計算してくれています。運動だけではなかなかカロリー消費にならないことを実感しました。

それぞれに1日の目標値が設定されていて、その達成度が時計上にリングとして表示されます。時計をみるたびに達成度が目に入り、そのたびに強制的に運動量を確認させられてしまうというわけです。

エクササイズや消費カロリーが足りずにリングが完成されていないと、「達成しなくては!」という気持ちになり、1駅分歩いたりエクササイズを追加するなど、自然と運動量が増えていきました。ほかにはとくになにもしていなかったのですが、これによっていつの間にか減量になっていたようです。

運動不足になりがちな中高年はもちろん、テレワークで座りっぱなしになりがちな人にもおすすめできる機能です。

●「リマインダー」で薬の飲み忘れもなし

50代ともなると、定期的に飲まなければならない薬やサプリがある人も多いのではないでしょうか。私の場合、毎朝と週2回の薬が処方されているのですが、これが飲み忘れが多くて困っていました。

これも、リマインダーにいれておくと、アップルウォッチが振動でお知らせしてくれます。飲んだらチェックを入れるのですが、これも手元でできるので、いちいちスマホを出す手間がなく、わずらわしさがないのがよかったです。すっかり飲み忘れることがなくなりました。

●片手で決済は、買い出し時に重宝

憧れていた片手で自動改札ですが、改札については手元のスマホでもできるし、そのほうがむしろラクかな、と思いました。ですが、荷物が多いときのスーパー・コンビニでの支払いには片手で決済はかなりラクでした。

大きなエコバッグをもち、さらにトートバッグなどを持っている場合、財布もスマホも出さずに決済ができるのは思った以上にスムーズ。片手に傘を持った雨の日なども、イライラが減ってありがたかったです。

●耐水仕様で、水仕事やレジャーにも便利で安心

アップルウォッチはプールや海にも入れるほどの耐水仕様になっています。そのため、洗濯やお皿洗いなども着けたままでOK。バケツに手を突っ込んでも、シャワーが手にかかっても大丈夫なので、これが意外とストレスフリー。

また、屋外レジャーにも力を発揮。財布やスマホを持ち歩きたくない場面でも、アップルウォッチ内の交通系ICカードなどにチャージしておけば、決済もできてしまいます。荷物を気にせずに泳いだりジョギングしたりと、アウトドアを身軽に楽しめそうです。 

●もしものときの機能にも期待

アップルウォッチ(Series 4以降)には、「転倒検知機能」というものがついており、転倒して一定時間がたつと、自動的にSOSを発信してくれるというすごい機能もついています。

50代をすぎると転倒リスクはあがっていきます。もしものときではありますが、脳卒中などのリスクも考えると、あると安心なたのもしい機能だと感じました。

●親子共有などで使い方の幅が広がる

「アクティビティ」の運動量や心拍数などは、登録したほかの人とデータを共有することもできます。遠くに住む両親のデータを共有して遠隔で健康管理するといったことも可能に。両親にもアップルウォッチをつけてもらう必要はありますが、つけてくれたら子どもとつながることができ、お互いにとって安心になりそうです。

また、最新の「Apple Watch Series 7」では、心電図や酸素濃度の計測も、簡易的ではあるけれど可能になっており、さらに健康管理がしやすくなっています。私は時々測り、「異常なし」と確認しています。

●手ぶらでチャットやLINEに返信可能

主な機能として、もちろんメールやLINEのお知らせがあります。着信すると手首に振動でお知らせが来るので、メッセージを見逃すことがなく助かります。また、スマホがなくても、音声入力で返信ができるのが地味にラクでした。

スマホはリュックの中、なんて時にも、そのままアップルウォッチに話しかければ送信OK。ちょっと疲れていて文字を打つのがかったるい! なんて時にも使えます。

まだまだいろいろな機能があるのですが、主に50代の私が重宝した機能をご紹介しました。ちなみに私が使ったのは「Apple Watch Series 7」という最新の機種です。「6」や「SE」より画面が大きく、老眼にも見やすかったのが決め手になりました。ただ、機能的にはどれもあまり変わりはないようなので、お値段と相談でよいかと思います。

iPhoneユーザーでなければ別の製品の選択肢もあるかと思います。自分の暮らしに合ったウェアラブルデバイスを検討してみてもよいのではないでしょうか。