まぶたが重たい。それ、加齢じゃなくて病気かも?
なんだか最近、まぶたが重たい…感じることはありませんか? 加齢のほかに原因があるかもしれません。ここでは、そんなESSE読者の悩みを眼瞼クリニック院長の松尾先生に解決してもらいます。
まぶたが重いのは、加齢のせい?
<まぶたの開きが悪くなった気がします>
スマホの見すぎ? それともアイメイクでまぶたをこすりすぎたせい? まぶたの開きが悪くなったのですが、なにかの病気でしょうか。それともただの加齢…? 改善法はありますか。(恵さん・42歳・富山県)
●眼瞼下垂(がんけんかすい)の初期症状です!
眼瞼下垂とは、まぶたが下がって、あきづらくなる病気です。じつは早い人は20代からまぶたが下がり始めます。メイクやアイプチ、コンタクトレンズなどの使用でまぶたを無意識に引っぱったりこすったりしているのが原因。それを何年も続けることで、まぶたをあけるための筋肉(上じょう眼がん瞼けん挙きょ筋きんやミュラー筋)が伸びてしまうんですね。さらにまぶたが下がってくると、無意識に筋肉に力を入れるようになり、眼精疲労や頭痛といった不調が起こるように。
また、まぶたが下がると眉毛を上げて目をあけようとするので、耳の後ろに痛みが出たり、うなじや肩の筋肉まで収縮して、首こりや肩こりも起こりやすくなります。さらにまぶたをもち上げるときに使う、眼球を回転させる筋肉(外眼筋)も使いすぎに。つまり、眼瞼下垂の初期症状を放っておくと、あちこちの筋肉が収縮して無理をしている状態が続くので、眼瞼下垂が進行するだけでなく、体調不良にもつながるのです。
●ほおっておくと進行するので、セルフケアを!
眼瞼下垂の進行を抑えるには、イラストにあるようなセルフケアを行ってみて。下を向いて目を左右にキョロキョロさせると、まぶたがリラックスして体の筋肉の緊張も取れます。下を向いて小さくまばたきをするのもおすすめ。
とくにパソコンやスマホを見続けるとまばたきが少なくなるので、意識して行ってください。口をあけて顔の力を抜いたり、頭をグルグル回転させるのも筋肉の緊張が解けて血流がアップし、リラックス効果がありますよ。