がんばって片づけても、夫や子どもがすぐに散らかすからいつも家がぐちゃぐちゃ…。そんなときは、「自分ばっかり」がんばらないで、夫や子どもが自分で片づける仕組みをつくるのがおすすめ。知的家事プロデューサーの本間朝子さん、家事研究家の香村薫さん、SNSでの育児や家事のアイデアが共感を集めているボンベイさんに、家族を上手に巻き込んで片づけ家事をラクするワザを教えてもらいました。

「自分のものは自分で管理」が散らからないコツ

リビングが散らかる原因ナンバーワンともいえるのが、夫の私物…。この難題に対する達人の解決策は?

片づけが苦手な夫に譲った「ベスポジ」収納スペース<写真>

●夫用のただいまコーナーをつくる

夫の脱ぎ散らかしが気になるときは、ただいまコーナーを。「帰ってから室内でくつろぐまでの動線上に、上着をかけて小物をおいて置けるスペースを設置すれば、散らかりません」(本間さん)

●片づけが苦手な夫にベスポジを譲る

「私より夫が片づけが苦手なので、洗面所の入り口や、棚のポンとものを置きやすい高さのところなど、片づけやすいベストポジションを夫に譲ったら、散らからなくなりました」(ボンベイさん)

いちばん手が届きやすいところに夫の収納場所を用意して、散らかりを防止。

散らかりがちな子どものもの。片づく仕組みづくりが重要

おもちゃや勉強道具など、子どものものがリビングに散乱…。そんなケースの場合、どうしたらいいのでしょうか。

●宝物ボックスに収まらないものは問答無用で処分

片づけのたびに子どもに「これいるの?」と聞くのは大変。「1人1つずつ宝物ボックスを用意し、ママが片づけるタイミングでここに入ってないものは捨てていいルールに」(ボンベイさん)

ここに収まる量だけのルール。

子どもの片づけ力も身につきます。

●学用品の収納スペースをつくってあとはまかせる!

和室の押し入れ上段を、学用品置き場に。「しまい方は子どもにまかせています。ゴチャついて見えないように不透明な引き出しを用意。長男と二男のスペースを並べたら、競って整えるように」(香村さん)

 

自分で動ける仕組みで子どもへの声かけをやめる

子どもたちが帰宅後にやるべきことや、明日の学校の支度など、その都度「やったの?」と声をかけるのは面倒なもの。自発的に動ける仕組みをつくれば、お互い気分よく過ごせます。

●教科ごとに色分けシールをはっておく

教科ごとに複数冊ある教材は、忘れやすいもの。「教科ごとに色分けし、ファイルボックスに冊数分だけ同じ色のシールをはるようにしたら、ランドセルに入れ忘れてないか一目瞭然になりました」(香村さん)

●やることやルールをイラストで可視化

帰宅してから寝るまでにやることを、子どもと一緒にイラスト化。「子どもが忘れていそうなときはイラストを指しながら『次は?』と言えばすぐに気づき、自主的に動けるように」(ボンベイさん)

 

リビングに散乱しているものの片づけ…。自分でやってしまえば早かったりもしますが、それでは、いつまでたっても家事の負担が減りません。夫にも子どもにも協力してもらって、家族みんなで過ごしやすい環境づくりをしていくこと。その意識をもつことも大切なのかもしれません。