学校から帰宅した子どもがランドセルを出しっぱなしにする、翌日の準備が上手くできない…なんてことはありませんか? もしかしたら、収納の仕組みが原因かもしれません。「子どもが使いやすい導線を意識してあげると、片づけや準備を自分でできるようになりますよ」と話すのは、ライフオーガナイザーの田宮絵理さん。そんな田宮さんに、ランドセル収納の仕組みづくりのコツを教えてもらいました。

子どもが自分で片づけやすいランドセル収納のポイント

子どもがランドセルを置きっばなしにするのに、うんざりしていませんか? また、子どもが新1年生になる方は、ランドセルを置く場所をどこにしようか悩んではいないでしょうか。

ランドセル専用棚やランドセルかけなど、いろいろなグッズや家具が販売されていますが、種類が多ければ多いほど、なにを選べばいいかわからなくなってしまいますよね。

そこで今回は、わが家でも2年間実践しているランドセル収納をご紹介します。

 

●背が低い1年生でも置きやすい場所を検証

ランドセル収納だけでも、たくさんのメーカーから様々な収納家具やグッズが販売されています。引っ掛けるタイプや置くタイプなどがありますが、位置が高すぎると使いづらいことも。

そこでまず、実際に娘にランドセルを背負わせて玄関から帰宅シミュレーションをしてもらい、娘がランドセルを置きやすい場所を検証しました。

数回いろんなところに置いてもらった結果、「勉強机の上」がいちばん置きやすいことが判明。娘の場合、ランドセルを持ち上げることには苦を感じず、高めの場所に置けることがわかりました。ただ、ランドセルを机の上に置きっぱなしにしては宿題ができないので、同じくらいの高さのラックを購入することにしました。

●時間割をそろえやすい動線も重要

ランドセルを置く場所が決まったら、次は時間割をそろえやすいよう動線を整えました。家事の動線は効率をよくする為に考える方が多いと思いますが、子どもの場合も、動線に添ってものを配置するのがおすすめ。そうすることで早く行動できたり、片づけが上手くできるようになったりします。

まず始めに、ランドセルの近くに教科書や給食セット、プリント保管所をつくって動線を娘と確認しました。娘の場合は、立ったまま時間割をそろえるのがいちばんスムーズだということが分かったので、既に使用していた棚を利用して、学校に持っていくものを取り出しやすい位置にまとめて収納することにしました。

このときに学校のものを一か所にまとめるだけでなく、持ち帰ってきたプリントも保管しておく場所をつくれば、プリントの散乱防止にもなります。

●ランドセルや学校グッズの収納に便利なアイテム

・ランドセルはIKEAのワゴンに

小学校入学前に購入したランドセル収納は、IKEAの「RÅSKOG/ロースコグワゴン」です。いちばん上の部分にランドセルを置いて、毎日時間割や持ち物をそろえています。ちなみに、私が忘れ物がないかチェックしたり後から連絡ノートを入れることもあり、いちいち開け閉めするのが面倒なので、朝までランドセルのフタは全開にしていてもOKというルールを設けています。

・教科書や学校グッズはニトリのボックスに

教科書、ノート、プリント、ハンカチ、給食セットはニトリの「Nクリックボックス3段/ライトブラウン」(3,990円)に追加棚(599円)を使用して上部に収納しています。

ニトリ「A4ファイルスタンド Nオール/ホワイト」のレギュラーには、ノートや雑巾のストック、ワイドには教科書やノートを収納、プリント類はダンボール製のファイルボックスにそのまま入れています。

給食セットやハンカチ、布マスクはセリアで購入したカゴを3つに分けて使用しています。ラベリングはあえてせず、娘が使うものと割り切って本人に任せています。たまに給食セットなどが、ぐちゃぐちゃに入っていることもありますが…。

 

●子どもの動線に合わせるとサポートも楽に

わが家はこの仕組みを2年間続けていますが、娘も私も定位置と動線が決まっているおかげで、スムーズに学校の準備ができています。たまにぐちゃぐちゃになってしまうこともありますが、そのときは大体ものが増えすぎているのが原因なので、娘と落ち着いて見直しをするようにしています。

「1年生になるから、学習デスクやランドセル収納をそろそろ買おうかな?」という人も多いと思いますが、収納に動線を合わせると片づけがうまくいかず、床にランドセルが置きっ放しになったり、教科書やノートが散乱したりする原因になります。

まずは子どもが使いやすい位置に使うものを配置して動線を整えてあげると、片づけも自然とできるようになります。低学年のうちはまだまだ親のサポートが必要ですが、動線が整えられているとサポートもしやすくなりますよね。

小学生のお子様がいる方は、忙しい日々を少しでも楽にするために収納と動線を整えてみてはいかがでしょうか。