銀座の60代マダムに学ぶ。ギンガムやカラーパンツで春を先取り<東京おしゃれ図鑑vol.5>
街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回の舞台は、「華やかな大人の街・銀座」。旬なファッションやメイクのイラストがインスタで21万人超のフォロワーに愛されているヤベミユキさんが描きます。
華やかな大人の街・銀座。60代マダムに釘づけ<東京おしゃれ図鑑vol.5>
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2月下旬
最低気温 2℃ 最高気温 11℃
曇り
銀座三越や銀座松屋、銀座SIXなど、百貨店やハイセンスなショップが立ち並ぶ銀座。おしゃれな大人がランチやショッピングを楽しんでいます。
ラグジュアリーな町並みから、カジュアルというよりきちんとおしゃれをしている人が多く、きれいめな大人のファッションをチェックするなら欠かせない街です。
真冬並の寒さですが3月も目前だったこの日は、みなさんダウンコートの下からカラーパンツや、フェミニンなシフォンスカートをのぞかせて春を先取りしていました。
●ギンガムチェックは大人の必勝アイテム!
銀座松屋のデパ地下ですれ違った60代くらいのマダム。
ギンガムチェックを着こなしていて、思わず「かわいい!」と声が漏れてしまいました。
キュートな印象のギンガムチェックは、一歩間違えると若づくりな気がして、最近手が出なかったアイテムでした。
しかし! こちらのマダムのコーデは大人ならではのかわいげがプラスされ、めちゃくちゃおしゃれじゃないですか!
この方、カーリィなグレーのショートヘアに黒のイヤリング、黒の襟、黒のパンツ、黒のローファーとモノトーンでまとめていて、アイテム自体もベーシックなもので構成しているところが勝因。
こんなにかわいいなら、私もこの春はギンガムチェックに挑戦してみようと心に誓いました。
さて、次はどこに行こうかと思ったものの、デパ地下を2周、3週、そうなんです。銀座はデパ地下が充実しすぎて永遠に見ていられる。
次に向かった銀座SIXでも銀座限定のスイーツが楽しすぎて5週くらいしてしまい、すっかり店員さんに顔を覚えられたのでした。
●60代マダム、大人のカラーパンツコーデ
フランス流紅茶専門マリアージュ・フレールで見かけたのが、カラーパンツを履きこなすファッショブルな60代マダム。
きれいなベージュのショートヘアに、ラグジュアリーなファーつきダウン。
リッチで優しい配色のコーデのポイントとなっていたのが、ショッキングピンクのパンツ。シンプルだけどオシャレ上級者な着こなしで、若い頃もファッショニスタだったに違いないと確信しました。
そして、足元はヒール。マダムがヒールを履いている姿ってかっこいいですね。
総括して、銀座のおしゃれさんは、洋服はカジュアルでも、ヒールや革靴など足元だけはきちんとしている方が多く、この日もラクちん重視スニーカーだった私は大いに反省。
マリアージュ・フレールでマダムに見とれていると、店員さんが「二階でお茶も飲めますよ。いかがですか?」と声をかけてくれました(よっぽど疲れた顔をしていたんでしょう)。せっかくなので休憩も兼ねて、一人アフタヌーンティーを楽しんで帰りました。
ランチやティータイムができる2階はなんとも静かで心地よい空間。時を忘れてしまうとはこのことです。
うっかり「一人の静かな時間。それは至福のとき…」なんてポエム調のツイートをしそうになりました。
次回の「東京おしゃれ図鑑」もお楽しみに!
※「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。