第3世代 iPhone SE 実機レビュー カメラを先代SE・13 miniと撮り比べてみた(石川温)
3月18日発売のiPhone SE(第3世代)を数日間、使っている。
iPhone SEを使うのはiPhone SE(第2世代)が出たときなので2年ぶりとなる。実際に使ってみると、やっぱり「ちいちゃいのは正義」と思えてくる。
個人的にはiPhone 12シリーズの時代はiPhone 12 miniを愛用していた。あのコンパクトさ、ポケットに入れても邪魔にならない存在感、持ち歩いていても重くとも感じないし、コンビニや自販機などでもササッと決済できる、あのサイズ感が大好きであった。iPhone 13シリーズの時代はカメラを使い倒したいということで、iPhone 13 Proがメイン機種だが、なにげにiPhone 13 miniはサブ機として持ち歩いている。
そんなちっちゃいのが大好きな筆者の前にiPhone SE(第3世代)が現れた。
しかも、これまた大好物な5Gに対応。さらにiPhone 13シリーズでも採用されている最新のA15 Bionicを搭載しているときたら、iPhone 13 miniと迷ってしまうではないか。
実際にiPhone SE(第3世代)を手にしてみると、手のひらにしっくりとなじんでくれる。iPhone 13 miniと何が違うのかと言えば、側面の処理だ。iPhone SE(第3世代)は丸みを帯びているので、持ちやすく、手に優しくなじんでくれるのだ。

一方で、iPhone 13 miniは側面が角張っており、手に取りやすいものの、角が当たってちょっと痛い。iPhone 13 miniは大きさ的には持ちやすいが、「長時間、持っていても苦にならない」という点ではiPhone SE(第3世代)の勝利といえるだろう。
iPhone SE(第3世代)は、iPhone 13シリーズよりも安価で手に届きやすいというのが魅力だ。ワイモバイルやUQモバイルといったサブブランドの中容量プラン、さらにはahamo、LINEMO、povoなどのオンライン専用プラン、また格安スマホの小容量プランといった、これまた安めの料金プランと組み合わせたくなってくる。
一方でiPhone SE(第3世代)は5Gに対応している。5Gエリアで、4Gに落ちることがなければサクサクとネットにつながり、データがバンバン消費されていくことだろう。可能であれば、iPhone SE(第3世代)は各キャリアの使い放題プランで動画を見まくるのがおすすめだ。
iPhone SE(第3世代)とiPhone 13 miniでYouTubeを見ていて気がついたのだが、16:9の映像を見た場合、4.7インチのiPhone SE(第3世代)のほうが、6.1インチのiPhone 13 miniよりも大きな画面で動画を視聴することができる。
iPhone 13 miniのほうがディスプレイとしては大きいが、ノッチがあったり、縦長であったりと動画を再生すると無駄なスペースができてしまっている。
その点、iPhone SE(第3世代)は動画をディスプレイいっぱいに再生できるので、意外と大きく動画を表示できるのだ。
「動画を観る」という点において、iPhone SE(第3世代)はiPhone 13 miniに負けていない。
iPhone SE(第3世代)とiPhone 13 miniをベンチマークアプリで比較すると、わずかながらiPhone 13 miniのほうが数値が良いようだ。チップはA15 Bionicで一緒だが、メモリの差が数値に反映されているのかもしれない。ただ、実際にあれこれ使ってみたが、その差を体感するほどまでには至らない。
また、iPhone SE(第3世代)に関しては、ユーザーの多くが電話、メール、LINE、動画再生、カジュアルなゲーム、SNSといった用途がメインだろう。こういった使い方であれば、A15 Bionicのポテンシャルを持て余している感がある。
そもそも、iPhone SE(第3世代)にA15 Bionicは必要だったのか、と疑問を感じたが、「最新のA15 Bionicを載せればiPhone SE(第3世代)をできるだけ長く使える」というメリットがあるのだろう。
iOSは比較的、古い機種もサポートしている。iOS 15は6年前に発売されたiPhone 6sまで対応していると言うから驚きだ。
iPhone SE(第3世代)も、A15 Bionicを搭載しているということで、ひょっとしたら6年後の2028年まで使える可能性もありそうだ。定価5万7800円からで、これから6年も使えるiPhoneとは、なんてお買い得なのか。
iPhone SE(第3世代)とiPhone 13 miniと比べて、カメラの数の違いは大きい。iPhone SE(第3世代)は1つで、iPhone 13 miniは2つだ。望遠はデジタルズームでなんとかなるが、広角の使い勝手の良さを知ってしまうと、後には戻れない。その点、iPhone SE(第3世代)には広角カメラがないというのが気になるところだ。







もうひとつ、iPhone SE(第3世代)はTouch ID(指紋認証)でロックを解除できるというコロナ時代に申し分のない機能が存在する。「これだけでiPhone SE(第3世代)は買いでしょ」と思う人も居るかもしれないが、今週配信予定のiOS 15.4からはマスクをつけていてもFace ID(顔認証)でロック解除できるようになる。実際にiPhone 13 miniで試してみたが、顔を認識した後、画面の下から上にスワイプが1回必要となるものの、パスコードを入力するよりも遙かに楽になった。
コロナや花粉対策でマスクがしばらく必要であるため、指紋認証に気持ちが揺らいだが、「Face IDでもいいじゃん」という気にもなってきている。
とはいえ、このタイミングで登場してきたiPhone SE(第3世代)のコストパフォーマンスはハンパなく、多くの人におすすめできるiPhoneとなっている。
「今使っているiPhoneの調子が悪くなったんだけど、何を買えばいいかな?」と、機能にさほど興味のない人に聞かれたら、迷わずiPhone SE(第3世代)をすすめることだろう。
関連記事:
初の5G対応 iPhone SEの通信機能をチェック 4x4MIMO非対応の影響は?
iPhone SEのカメラはA15 Bionicだけでどこまで変わるのか
