蔡英文総統=総統府提供

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(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は東日本大震災から11年を迎えた11日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が制作した東北から台湾に向けて思いを伝える動画をツイッターで紹介し、日本語で「台湾と日本は良き友人として、常に相手のことを心から思いやってきました」と台日の心の結び付きの強さを強調した。

映像は岩手県と福島県で撮影され、東北の美しい景色とともに、地元の子供や大人たちが「日台友情」や「我喜歡台灣鳳梨」(台湾パイナップルが好き)、「感謝台湾」(台湾に感謝)などのメッセージを書いた紙を掲げながら台湾への思いを口にする姿が写しだされている。

蔡総統はまた、「コロナ禍でも互いを思う気持ちに変わりはありません。近い将来、必ずまた会いましょう!」と再会に期待を寄せた。

頼清徳(らいせいとく)副総統も同日、ツイッターで「日本の東北地方のみなさま、お元気ですか」と東北の人々にあいさつした上で、「みなさまが平穏に暮らせるよう願っています。台湾の人々の愛情と支援は、いつまでもみなさんと共にあります」と日本語で記した。

▽ 日本の駐台代表、台湾に感謝

日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(大使に相当)は11日、同協会のフェイスブックで、東日本大震災発生時に日本に支援の手を差し伸べた台湾の人々に対し、感謝のメッセージをつづった。

泉氏は「このように無私の精神で互いに愛し、助け合う良き隣人が世界で他にいるでしょうか」と言及した上で、ウクライナ情勢に触れ、「日台間のこの得難い真の友情を大切にしなければならないとより一層心から感じるようになりました」と吐露した。

続けて、「世界がいかに変化しようとも、日台は必ずや肩を並べて次のより輝かしい未来に向けて歩んでいくことでしょう」と期待を寄せ、「台湾、いつも私たちと共にいてくれてありがとう」と謝意を伝えた。

(編集:名切千絵)