日中韓合同K-POPオーディション『ガルプラ』に見た課題と可能性
一方、『PRODUCE 101』で発覚した番組製作側の投票操作問題によって「視聴者投票」の信頼性が揺らぎ、かたちを変えてつくられ続けるオーディション番組にK-POPファンから向けられる視線は厳しい。「操作」がなかったはずの『ガルプラ』でも投票をめぐる論争が巻き起こった。
ライターの菅原史稀と松本友也のリレー連載「K-POPから生まれる「物語」」ではこれまでもアイドルオーディション番組の功罪を論じてきたが、『ガルプラ』からあらためて見えた、多国籍な視聴者投票型オーディションの面白さと困難さ、そこから浮かび上がる、いまのK-POP産業を巡る課題とは? 菅原と松本が語り合う。
■3か国合同企画『ガルプラ』にどんな期待感を持っていたか
―『ガルプラ』は3つの文化圏に参加者が限定されていることが特徴でした。これまでにもAKBグループのメンバーが参加した『PRODUCE 48』のような日韓合同企画や、K-POPオーディションのフォーマットを用いた各国の番組は存在していましたが、それらと『ガルプラ』にはどんな違いがあったと思いますか?
松本:一番わかりやすい違いは「グローバル性」が強調されていたことでしょうか。これまでの『PRODUCE 101(以下、『プデュ』)』シリーズでは、各国に輸出され、ローカライズされてきた番組も含めて、投票権を持つのは基本的にその国内の在住者のみでした。
それによって、国ごとに選ばれやすい・好まれる参加者の傾向に違いが出たりもしていたのですが、『ガルプラ』は全世界から投票を募る「グローバル投票」をひとつの売りにしていました。「PLANET=惑星」という番組のモチーフも、そうした超国籍性を象徴していますよね。
