大掃除の季節です。毎日使ってや汚れが気になる「トイレ」はこの機会にぜひ掃除しておきたいところ。整理収納アドバイザーでお掃除スペシャリストのAyakaさんは、「トイレの大掃除は一日でやってはダメ」と言います。その理由と効果的なトイレ掃除のテクニックを教わりました。

トイレの大掃除は「普段あまり掃除をしない箇所」をメインに!

年末が近づいてきて、いよいよ大掃除をしなきゃと思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな大掃除でぜひ掃除してほしい場所の第1位はトイレ!

 

トイレは毎日使いますので、ちょこちょこ掃除をされている方もいらっしゃると思います。なので大掃除の際は「普段あまり掃除をしない箇所」をメインに掃除しましょう。

●トイレの大掃除は2日に分けてやること

トイレの大掃除、じつは1日でやらないのが鉄則。

というのも、塩素系の洗剤と酸性の洗剤を使う場合があるからです。この2つは絶対に混ぜてはいけないのですが、排水口の中で混じり合うのもNG。できれば日を改めて大掃除をしましょう。

トイレ大掃除1日目は、酸性の洗剤で「トイレのにおい」を除去

使用しているトイレの種類によって掃除の場所が変わってきますので、今回は共通する部分から順にご紹介したいと思います。

●ドアの上やドア枠もホコリをしっかり取る

まず1日目にやるべきなのはホコリ取り。上から下の順番を守ってホコリを取っていきます。

まずは天井と壁からホコリを取りましょう。
目の前にある便座から掃除をしがちですが、上のホコリが必ず下に落ちるので、目線の高さのお掃除はひとまずあと回しに。

ドアの上もホコリが溜まる場所です。
意外と忘れがちな箇所なので、このタイミングでしっかりとホコリを取ります。

ドアの上とドア枠はセットで考えましょう。ドアの上のホコリを取ったら、ドア枠のホコリも取り除きます。意外とホコリが付着しています。

 

トイレの換気扇も上の方にあるので掃除を忘れずに! 分解したときにホコリが落ちるので、早めにきれいにしてしまいます。

●トイレの壁はにおいの原因に。クエン酸系の洗剤がおすすめ

トイレの壁はにおいや尿がくっついており、「トイレが臭い」原因にも。

 

クエン酸系の洗剤を使って、腰下の壁周りをふき掃除しましょう。
ただクエン酸系の洗剤はとても強いので、最後にふき取りが必要です。面倒な方は中性洗剤を使いましょう。

 

脱臭フィルターがあるトイレの場合は、脱臭フィルターのホコリもきれいに取ります。

トイレの便座を上げられる場合は、ここの隙間の掃除をしっかりと行いましょう。

大掃除1日目は、ホコリを取ること、アルカリ性の汚れ(尿のにおいや尿石)を酸性の洗剤で取ることを徹底してくださいね!

大掃除2日目は塩素系洗剤で便器の掃除を

2日目は、1日目にやらなかった場所をお掃除します。メインはトイレタンク内や便器内になると思いますので、2日目は「アルカリ性・塩素系洗剤を使う日」と決めましょう。

 

●190円のドメストで便器内をすっきりふき掃除

まずはタンク内の掃除。重曹またはタンク内の専用の洗剤を使用して、ぬめりやカビが発生していることの多いタンク内をきれいにします。

 

便器はアルカリ性(塩素系)洗剤のドメストにお任せ。ドメストを薄めた液に雑巾を浸し、便器内や便座、便器の外側などをふいていきます。その際に気をつけるべきなのは、手が荒れるので手袋をつけることと、金属部分をふかないこと! ふき終わったら、同じところを水ぶきしてください。

便器内の汚れがひどければ、ドメストを直接かけ、2〜3分経ってから流しましょう。

●床もにおいの元!しっかり力を入れてふき掃除を

 

またコンセント周りのホコリを取ることも忘れずに。こちらは洗剤を使わないので1日目でも可能ですが、下の方にあるので、できればトイレ大掃除の最後の方に行うといいかと思います。

 

最後の仕上げは床の掃除。こちらも意外とベタつきやにおいがあるもの。
毎日トイレのクイックルワイパーでふいているのに、しっかりとウタマロクリーナーでふき掃除をしたらこんなにも汚れが取れました。

ポイントは手形がつくくらい力を入れること。
やはりしっかりと力を入れて手でふくことは大事。汚れの落ち具合が一目瞭然ですね!

またもし時間に余裕があったら、トイレ内の収納の見直しと棚の中の掃除もするとより仕上がり度が変わってきます!

トイレは毎日使いますし、便器周りは日々ちょこちょことお掃除してる方が多いかと思います。
大掃除では、いつも掃除しないようなところを重点的に掃除するように心がけると、短時間で終えられてさっぱりときれいなトイレに生まれ変わります! ぜひ週末にお試しくださいね。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うものも避けてください。また洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。
各種取り扱い説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。