日光山輪王寺では21日、年末の恒例行事、餅つきが行われました。

この時期の風物詩として知られている餅つきですが、餅は山で修業を行う山伏の大切な携帯食であると同時に仏や神に対する最高の供えものとされています。

輪王寺では「御供加持」と呼ばれ、毎年12月21日に三仏堂前で本尊にお供えするための餅を作ります。

お経が唱えられる中、山伏姿の4人の僧侶が交代で餅をついていきます。

出来上がった餅はおよそ5キロ。

年末までにおよそ120キロ作られ、鏡餅にして輪王寺のそれぞれの御堂の本尊に供えられます。

輪王寺では参拝者が密になるのを避けるため、大晦日に山伏が破魔矢を打つ屋外での「採灯大護摩供」を去年と同様中止にするなど新型コロナウイルスに対する警戒を続けていて、新年こそは収束しコロナ前の日常が戻ってほしいとしています。