日光東照宮では20日、1年間にたまったほこりを払い新年を迎える準備をする年末恒例のすす払いが行われました。

世界遺産・日光東照宮では「見ざる・聞かざる・言わざる」で有名な三猿の彫刻がある神厩舎をはじめとした社殿のすす払いが行われました。

神職や巫女が彫刻などを傷つけないよう、長さおよそ4メートルの笹竹を小刻みに振りながら慎重にほこりをはらい清めていました。

今年9月に国宝「陽明門」に雨漏りなどが確認されたため、12月から手直し工事が始まっている影響で陽明門のすす払いは行われませんでしたが、参拝者たちは普段は見ることのできない師走ならでは光景に見入っていました。

日光東照宮では大みそかに1年間の感謝を表す儀式を行い、元日は午前0時から初詣の参拝を受け入れる予定ですが、新型コロナウイルス感染防止対策として時期をずらす分散参拝への協力を呼びかけています。