消防が雑居ビル立ち入り検査 大阪ビル火災受け 宇都宮
24人が死亡した大阪市のビル火災を受け消防庁は19日付で全国の雑居ビルおよそ3万棟について立ち入り検査をするよう消防に要請しました。栃木県内でも20日、検査が行われました。
17日、大阪市北区の繁華街の雑居ビルで発生した火災。
61歳の男による放火殺人事件として捜査されていて、これまでに24人の死亡が確認されています。
こうした中、消防庁は大阪市のビルと似たようなつくりとなっている全国およそ3万棟について立ち入り検査を行うよう消防に要請を出しました。
宇都宮市消防局では事件のあった日から順次、対象となるビルの立ち入り検査を進めています。
査察の対象となるのは「特定一階段等防火対象物」と呼ばれるビル。
3階以上の部分に不特定多数の人が出入りする施設が入り、避難に使える階段が一つしかない建物を指します。
県消防防災課などによりますと、県内にはこうしたビルが180棟ほどあるといい、このうち宇都宮市内にはおよそ100棟あります。
こちらのビルは地上9階、地下1階で飲食店などが入居しています。
消防職員が聞き取り行い、救助隊員が避難経路を確認していきました。
消防は避難経路の確認や火災が発生した場合に煙を吸い込まないよう注意を呼びかけています。