宇都宮市にある栃木県体育館は17日、全ての施設が閉鎖され、56年間の歴史に幕を閉じました。

体育館やプール、武道場などからなる県内最大級の複合スポーツ施設で利用者からは閉館を惜しむ声が聞かれました。

栃木県体育館は1965年に開館したあと屋内プールや武道館を整備し、現在のような複合施設となりました。

1980年の栃の葉国体では体操や柔道の会場として利用されましたが、県が新たに総合スポーツゾーンを整備したことや、老朽化などを理由に閉館が決まりことし3月に本館やプールなどが、そして先月には武道館が役割を終えていました。

そして17日唯一開放されていた弓道場が最終日を迎えました。

道場には毎週金曜日に利用している同好会のメンバー4人が訪れ、静かに練習を楽しみました。

部活動から趣味の同好会まで世代を超えて親しまれてきた弓道場。

正午すぎ、最後の一矢を打ち終わった利用者たちが射場や的場を丁寧に後片付けし、その歴史に幕を下ろしました。