農業に携わる人材の育成にデジタル技術を取り入れた事業がスタートです。

栃木県農業大学校の教員が高校生に向けてオンラインでの授業を15日、初めて行いました。

この取り組みは農業を学ぶ高校生に就農への意欲を高めてもらう県の「次世代デジタル農業教育」の一環で行われました。

初めての授業は真岡北陵高校と県の農業大学校をオンラインでつなぎ、農業機械科と食品科学科の生徒16人に対して農業大学校のいちご学科の教員が授業します。

この日のテーマは「いちごの高設栽培での環境制御装置について」です。

10アール当たりの収穫量が過去に比べて現在大幅に増えた理由の一つに「環境を制御する技術の進歩」がありますが、装置が高価なため高校に実習設備がありません。

高校にはない設備を使ってリアルに学ぶことができ、さらに専門の教員が教えているためグラフを多く使って分かりやすく指導できます。

収穫された3つの品種のイチゴを試食すると学んだ後では印象が変わり楽しいと話す生徒もいました。

県経営技術課は今回のオンライン授業を皮切りに今後、VRやAIを活用したデジタル教材を作成して、さらに実践的な授業が受けられるよう事業を進めていくことにしています。