スポーツ庁が今年度から始めたスポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰で栃木県内から矢板市が選ばれ、14日に東京都内で表彰式が行われました。

表彰式には矢板市の齋藤淳一郎市長などが参加し室伏広治スポーツ庁長官から表彰状が手渡されました。

スポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰はこの夏開かれた東京オリンピックの盛り上がりが一過性のものにならないようスポーツによる地域振興の取り組みする自治体を表彰するものです。

初めてとなる今回は全国20道県の30自治体が表彰されました。

県内の受賞は矢板市のみです。

矢板市は来年の着工を予定している文化スポーツ複合施設「未来体育館」の整備による持続可能な地域づくりが評価されました。

未来体育館は4Kカメラや5G、AIなどの未来技術により利用者のデータを生かした市民の健康増進やスポーツ分野におけるデジタル教育といった高い付加価値のサービス提供ができる施設で医療費の削減やスポーツ教育のレベルアップが期待されます。

矢板市の未来体育館は「とちきフットボールセンター」の敷地内に建設予定で、おととし10月の東日本台風の被害を受けた矢板市文化会館や老朽化が進む矢板市体育館などを複合施設としてリニューアルするものです。

地方創生拠点整備交付金を活用して整備します。

この未来体育館によって新たなスポーツ大会や合宿の誘致のほか、それに伴う宿泊施設など滞在型観光の推進も期待されます。

具体的な目標として経済波及効果を今後5年間で50%増やすこと、医療費の削減を目的とした市民の健康づくりを掲げていて、人口減少に対応した市民の「健幸」づくりを目指したいとしています。