この記事をまとめると

ご当地ナンバーが増え、よく見かけるようになった

■なかには静岡県と山梨県をまたぐ「富士山ナンバー」も

ご当地ナンバーを拒否することはできるかについて解説する

これから新車や中古車を登録する場合はご当地ナンバーとなる

 ご当地ナンバーが増えてきて、路上でもよく見かけるようになってきた。ご当地ナンバーとは、都内であれば世田谷や杉並が先行して導入され、板橋や葛飾、江東が追加されて登場した。簡単に言ってしまえば、今までは運輸支局・自動車検査登録事務所がある場所がナンバーの地名になっていた。つまり車検場がある場所以外の地名がナンバーに付くことはありえず、カバーする地域に使用の本拠を置いているクルマはすべて装着する必要があった。

 それが崩れたのがご当地ナンバーで、2006年から続々と導入され、なかには静岡県と山梨県の両県をまたぐ富士山ナンバーが登場して話題になった。その背景には地域の活性化などが挙げられ、絵柄入りも追加で認められるようになっている。

 反対意見もあって、裁判まで起きたのはプライバシーなどが問題となったから。そこまで問題視しないとしても、気になるのは該当する全員がご当地ナンバーを付けないとダメなのかということだ。世田谷の場合、本来は品川ナンバーなので、品川ナンバーを付け続けたいというのも訴訟理由のひとつだった。

 結果から言うと、使用の本拠地が変更になったり、新たに新車や中古車を登録する場合は、ご当地ナンバーになってしまう。つまり世田谷に引っ越してきた場合、品川か世田谷を選ぶことはできず、自然と世田谷になってしまうし、住み続けている人でも希望すれば交換してくれる(手数料はかかる)。ただ、住んでいるからといって強制的に交換にはならないというのは国土交通省が発表している。現実的にはご当地ナンバーの該当地域では、次第に従来の地名ナンバーが減っていって、ご当地ナンバーが増えていくことになるというわけだ。