元ロッテ・清田氏 球団提訴!「意外にまっとう」といわれる理由とは
元ロッテ・清田氏が起こした行動をめぐって波紋を呼んでいる。今年5月にロッテから契約解除を受けた清田育宏氏(35)は4日、「処分は違法で無効」として、球団選手としての地位確認や計約9700万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。4日の第1回口頭弁論では球団側は請求棄却を求めた。
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清田氏は昨年9月、遠征先で女性と外食をしながら球団側に虚偽報告をしたことで今年1月から無期限謹慎処分を受けていた。そして謹慎空け直後の今年5月、週刊誌「フライデー」で再び、女性との不倫デートを報じられた。これがコロナ禍での球団ルールを破る不要不急の外出にあたると判断された。これまでの違反行動も重なり「チームに対する背信行為」を理由に5月23日に契約解除となっていた。
その後は球界復帰を目指して、元西武、ロッテのG・G・佐藤氏(43)の助けを借りて練習を行う様子などが伝えられていた。今回の行動をめぐっては、訴訟が明るみになったのがチームのCS決戦直前ということもあり、ネット上では「お世話になった球団が今CSに向けて一致団結しようと士気を上げている最中に水を差すような真似はやめてほしかった」など、否定的な意見が多く見られた。
一方で今回の訴訟で清田氏側は球団ルールは外出の自粛を求めたもので「外出禁止は定められていなかった」と主張。解雇をめぐっては、事前にプロ野球選手会が同氏の処遇などの協議を望んだのに、球団が応じず、一方的に契約を解除したことも明らかにした。これには「法的に(解雇が)どうなんだろうとは思ったから結構気になる」と訴訟の行方を見守る声も上がった。
これには球界内からも「清田氏の起こした行動は到底許されるものではない。しかし、同僚への暴力行為を起こし、日本ハムから巨人にトレードとなった中田はその後もプレーしているし、ほかのチームでも女性と会ったりなどの禁止行為を行った選手でも謹慎処分を受けて、球団には在籍している」(球界関係者)。
ほかの事例に比べて、果たして今回の行動で解雇という厳罰が妥当だったのかについては意見が分かれる部分もあり、提訴にも一定の理解を示す。
清田氏は20年12月にロッテと2年契約の年俸6000万円(金額は推定)でサインを結んでいた経緯もある。4日に自身のユーチューブチャンネルを更新し、その中で清田氏と会ってきたことを明かしたG・G・佐藤氏は今回の件について「本人は悪いと思っていますし、けれど2年契約に関してはもらうべき権利だから、そこは本人は戦いたいと言っている」と清田氏の思いを代弁。その上で佐藤氏も「これからのプロ野球選手を守るためにも(給与未払いの)前例を作るのはよくない」「(複数年契約の)未払い分の支払いを求めるだけの裁判を起こせばいい」と私見をのべた。
果たして前代未聞の「不倫解雇」をめぐっての法の判断はいかに?今後も大きな注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]