マクドナルドが植物ベースのハンバーガー「McPlant」の販売テストをアメリカの複数地域で開始することを発表しました。アメリカでのテスト販売はスウェーデン・デンマーク・オランダ・オーストラリアなどでのテストに続くものであり、実売に向けた一歩であるとみられています。

McDonald’s® Begins Small McPlant™ Operations Test at Eight U.S. Restaurants

https://corporate.mcdonalds.com/corpmcd/en-us/our-stories/article/ourstories.mcplant-usrestaurant.html

McPlant: McDonald's to test meat-free burger next year

https://www.cnbc.com/2020/11/09/mcdonalds-to-test-mcplant-which-includes-its-own-meat-free-burger-next-year-beyond-meat-shares-fall.html

マクドナルドは2020年初めにカナダのオンタリオ州で「P.L.Tバーガー」という植物ベースのハンバーガーのテスト販売しました。当初、マクドナルドは「P.L.Tバーガーを復活させる予定はない」と発表していましたが、その後、カナダ以外で植物ベースのハンバーガーをテスト販売したところ結果がよかったことから、「McPlant」としてアメリカでもテスト販売が行われることになった模様。McPlantでは植物ベースのパティが利用されますが、パティの製造メーカーは「Beyond Meat(ビヨンド・ミート)」になるものと見られています。Beyond Meatのハンバーガーはカナダのテスト販売でも特に人気だったとのこと。

Beyond Meatの人工肉がどんなものなのかという詳細は以下の記事から読むことが可能。特にムービーを見ると本物お肉と見まがう完成度であることが一目でわかります。

肉の風味・味・食感を分子レベルで再現した人工肉「Beyond Burger」と「Impossible Burger」を実際に焼いて食べたらすごかった - GIGAZINE



マクドナルドはMcPlantについて、「McPlantはBeyond Meatと共に開発した、原材料に豆、米、じゃがいもを含む植物ベースのマクドナルド専用パティを使います。この専用パティはごまが載ったバンズやトマト、レタス、ピクルス、玉ねぎ、マヨネーズ、ケチャップ、マスタード、アメリカンチーズと共に提供され、マクドナルドの看板であるハンバーガーのような味になる予定です」と述べました。また、アメリカの報道大手のCNBCは、McPlantと同一ラインで、ビーフ風の代替パティを使ったハンバーガーだけでなく、チキン風の代替パティを使った製品も登場する可能性があると報じています。

なお、販売テストは2021年11月3日から、アメリカの8都市で行われる予定です。