中国のポータルサイトに、日本の温泉が世界的に有名であるのに対して、中国の温泉はほとんど世界に知られていない現実について紹介する記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・網易に21日、日本の温泉が世界的に有名であるのに対して、中国温泉はほとんど世界に知られていない現実について紹介する記事が掲載された。
 
 記事は、日本には実に多くの温泉地があり、日本人も非常に温泉が好きだと紹介。日本では温泉が独特な文化、風習になっており、著名な温泉に入るために旅行をする人も少なくないとした。また、日本の温泉は湧水量が豊富な上、多くの鉱物を含んでいるため身体にもとてもいいのだと伝えた。
 
 また、日本全国には1万ほどの温泉旅館が存在し、毎年温泉に浸かる人はのべ1億人に達するなど、日本の温泉産業は非常に発展しており、日本人のみならず世界各地から日本の温泉に入りにやって来るとした。さらに、日本の温泉は開発コストが比較的低く、数百メートルほど掘れば温泉が湧いてくると説明。中国にも数多くの温泉資源があるものの、大多数は2000メートルほど掘らないと湧き出てこないため、日本よりも開発にコストが掛かってしまうのだと紹介している。
 
 記事は、日本の温泉の歴史は長いと伝えるとともに「実はわが国の温泉の歴史も非常に長く、秦の時代にまで遡ることができる」と説明。それゆえ中国でも古代より日本人同様に温泉に浸かることが愛好されてきたとする一方で、中国温泉産業は長きに渡り停滞状態にあり、日本のように全世界から湯治客を呼び込めるほどの知名度や影響力も持っていないと指摘した。
 
 その上で、ここ数年では各地に温泉観光地区が出現し、宿泊施設も整備されるなど急発展の兆しが見えていると紹介。将来、中国温泉観光も日本同様に大きく発展することだろうと期待を寄せた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)