洗濯用の液体洗剤は「濃縮タイプ」と「通常タイプ」どっちがおトク?
節約するうえで、毎日使うものを見直していくのも大切なこと。いろいろなタイプが出ている洗濯用の洗剤もそのひとつ。
そこで、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに、洗濯用の液体洗剤は濃縮タイプと通常タイプのどちらがおトクかを教えてもらいました。
液体洗剤の減りが気になる…濃縮と通常、どっちがおトクになる?(※写真はイメージです)
液体洗濯用洗剤って、一般に、濃縮タイプの方が通常タイプよりも、容器が小さめなのに値段が高めで割高なような気がするけど、実際はどっちがおトクなの? お金のプロに聞きました。
<濃縮タイプ>
【花王 アタック 濃縮タイプ】
内容量:400g
水30L当たりの使用量の目安:10g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:40回
価格(税込み):383円
水30Lで洗濯した場合のコスト:9.5円
【ライオン トップ 濃縮タイプ】
内容量:400g
水30L当たりの使用量の目安:10g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:40回
価格(税込み):273円
水30Lで洗濯した場合のコスト:6.8円
<通常タイプ>
【花王 アタック 通常タイプ】
内容量:900g
水30L当たりの使用量の目安:25g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:36回
価格(税込み):361円
水30Lで洗濯した場合のコスト:10.0円
【P&G アリエール 通常タイプ】
内容量:750g
水30L当たりの使用量の目安:30g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:25回
価格(税込み):328円
水30Lで洗濯した場合のコスト:13.1円
※価格は編集部調べで、店頭価格ベース
濃縮タイプと通常タイプの違いは、簡単にいえば水分の差にあります。液体洗剤の水分をカットしたものが濃縮タイプ。その名のとおり「濃い」洗剤ということです。ですから同じ水量に対する使用量が、濃縮タイプの方が通常タイプよりも少なくなります。
今回比較した洗剤では、水30Lに対しての使用量の目安が、濃縮タイプは10gですが、通常タイプは25〜30g。つまり2.5〜3倍の量を使うことに。容器が大きくて内容量が多くても、使う量が多ければ洗剤の減りも早くなります。比較してみると、通常タイプの内容量は、濃縮タイプの約2倍もありますが、洗える回数は濃縮タイプの方が多くなります。
となると、濃縮タイプの方が1回の洗濯にかかるコストが安くなります。水30Lで比較した場合はわずかな差ですが、家庭での実際の洗濯物の量を考えると、水量はもっと多くなるので、コスト差も大きくなることに。濃縮タイプは容器が小さかったり、値段が高めで割高に感じますが、1回の使用量が少ないのでコスパがよくておトクというわけです。
<イラスト/あべさん 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌の編集者として20年以上にわたってマネー記事を担当し、「貯まる人」と「貯まらない人」のヒミツを分析。著書に『3足1000円の靴下を買う人は一生お金がたまらない
』(講談社刊)など。
そこで、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに、洗濯用の液体洗剤は濃縮タイプと通常タイプのどちらがおトクかを教えてもらいました。
液体洗剤の減りが気になる…濃縮と通常、どっちがおトクになる?(※写真はイメージです)
洗濯用の液体洗剤でおトクなのはどっち?(濃縮タイプ)VS(通常タイプ)
●おもな洗剤の濃縮タイプと通常タイプの比較
<濃縮タイプ>
【花王 アタック 濃縮タイプ】
内容量:400g
水30L当たりの使用量の目安:10g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:40回
価格(税込み):383円
水30Lで洗濯した場合のコスト:9.5円
【ライオン トップ 濃縮タイプ】
内容量:400g
水30L当たりの使用量の目安:10g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:40回
価格(税込み):273円
水30Lで洗濯した場合のコスト:6.8円
<通常タイプ>
【花王 アタック 通常タイプ】
内容量:900g
水30L当たりの使用量の目安:25g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:36回
価格(税込み):361円
水30Lで洗濯した場合のコスト:10.0円
【P&G アリエール 通常タイプ】
内容量:750g
水30L当たりの使用量の目安:30g
水30Lで洗濯した場合の洗える回数:25回
価格(税込み):328円
水30Lで洗濯した場合のコスト:13.1円
※価格は編集部調べで、店頭価格ベース
●濃縮タイプの方が使用量が少なくてすみコスパがいいからおトク
濃縮タイプと通常タイプの違いは、簡単にいえば水分の差にあります。液体洗剤の水分をカットしたものが濃縮タイプ。その名のとおり「濃い」洗剤ということです。ですから同じ水量に対する使用量が、濃縮タイプの方が通常タイプよりも少なくなります。
今回比較した洗剤では、水30Lに対しての使用量の目安が、濃縮タイプは10gですが、通常タイプは25〜30g。つまり2.5〜3倍の量を使うことに。容器が大きくて内容量が多くても、使う量が多ければ洗剤の減りも早くなります。比較してみると、通常タイプの内容量は、濃縮タイプの約2倍もありますが、洗える回数は濃縮タイプの方が多くなります。
となると、濃縮タイプの方が1回の洗濯にかかるコストが安くなります。水30Lで比較した場合はわずかな差ですが、家庭での実際の洗濯物の量を考えると、水量はもっと多くなるので、コスト差も大きくなることに。濃縮タイプは容器が小さかったり、値段が高めで割高に感じますが、1回の使用量が少ないのでコスパがよくておトクというわけです。
<イラスト/あべさん 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【松崎のり子さん】
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌の編集者として20年以上にわたってマネー記事を担当し、「貯まる人」と「貯まらない人」のヒミツを分析。著書に『3足1000円の靴下を買う人は一生お金がたまらない
』(講談社刊)など。