すっきり片づいた部屋で暮らしたくても、なかなか捨てられない、片づけられないと悩んでいる人も多いのでは?
汚部屋専門の整理収納アドバイザーで、自身もかつては汚部屋に住んでいたという三吉まゆみさんが考案した「捨てレッスン」について教わりました。


汚部屋を脱出、今はこんなにすっきり暮らしです

すっきり暮らせば人生が好転する!元汚部屋住人が汚部屋専門の整理収納アドバイザーに



「テーブルやソファに常にものが置きっぱなしだったり、来客前になると徹夜で片づけたり…。以前の私もそうでしたが、家にものがあふれていると、常に余裕がなく、自信を失いがちです」(三吉さん)

そんな人でも上手にものを手放してリバウンドしない方法を、3つのステップで大公開。


オンライン相談も人気だという三吉まゆみさん

「ものを減らしてすっきりした部屋を手に入れると、探しものがなくなって時間に余裕が生まれるし、イライラしなくなって、人生が好転しますよ」

●<三吉流!捨てレッスンの流れ>



・Step1.現実を知る
部屋の写真を撮って客観視するなど、現実を知ることからスタート。さらに、理想の暮らしをイメージします。

・Step2.捨てる
引き出しの中など範囲を決めてものをすべて出し、いる、いらないを判断。自分と対話しながら、不要なものを手放します。

・Step3.収納する
残すものを、使いやすい動線上に収納。とくによく使うものは、ワンアクションで取り出せるような工夫をすればリバウンドもゼロに。

今回は、3つのステップから「Step2.捨てる」について、詳しくご紹介します。

範囲を決めて捨てよう



いきなり作業に入る前に、まずは捨てる際の3つのルールを覚えておきましょう。

●<捨てる際の3つのルール>



1.いちばん大切なのは自分軸
ものを手放すかどうかを決めるのは自分次第。本当に今の自分に必要かどうか、自分に問いかけて。高価でも使っていない食器、いつか着るかもと思ってとっておいた服も、具体的に使う場面が思い浮かばなければ処分を。

2.まずはキッチンがおすすめ
賞味期限があって捨てるものを客観的に判断しやすいキッチンからスタートして、勢いをつけて。次に、洗面所や下駄箱などの小さなスペースを。子ども部屋や家族が使う寝室、リビングなど、家族が関わる場所は慣れてきてからに。

3.1か所2時間以内を目安に
集中力が続くのは90分〜120分が限界。引き出しや棚の中などスペースを区切り、1日1時間〜2時間程度で終えるようにし、続きはまた別の日に。一気にやろうとしすぎると、疲れて挫折しやすくなります。

3つのルールを頭に入れた後、引き出しや棚の中など、まずは範囲を決めてものを全部出すことからスタート! 今回はコンロ下を片づけます。

●1.捨てる範囲を決める




収納ボックスに入りきらない食材が積まれている状態

引き出し1つや棚の1段分など、範囲を決めて行います。欲張って一気にやろうとすると収拾がつかなくなるので、まずは自分にとって無理のない範囲から。
「1か所を徹底的にすっきりさせて、掃除の効果を実感しましょう!」

●2.中に入っているものを出す




入っているものは全部出し! 不要なものだけをピックアップしようとしても、風景になってしまったものは気がつきません。
「途中で『これは捨てよう』『あっちに収納しよう』もなしで、とにかく黙々と全部出すのが鉄則です」

●3.出したものを仕分ける




左から残すもの、場所を変えて収納するもの、捨てるものと仕分けます

全部出し終わったら、残すもの、場所を変えて収納するもの、捨てるものの3つに仕分け。
「賞味期限がきれた食品や、使っていないキッチン用品などは手放して」

●4.「残す」ものを戻す




3で残すと決めたものは、使いやすいように仕分けして収納場所に戻します。ものの数が減ったので、最初に比べてすっきりしているはず。
「せっかく一度からにしたので、棚や収納グッズをふいてきれいにしてから戻すといいですね!」

ESSE9月号
の第一特集「夏は捨てフェスですっきり!」では、三吉さんの「捨てレッスン」の全貌や、大人気ブロガーのyukikoさんの捨てフェスに密着したり、平野ノラさんのインタビューなどを掲載。ぜひ、チェックしてみてください!





<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【三吉まゆみさん】



汚部屋出身の整理収納アドバイザー。オンラインの片づけ相談や講座が好評。1LDKの賃貸マンションに夫と2人暮らし。著書に『汚部屋脱出モノ減らしトレーニング
』(主婦の友社刊)