卵とバターを使わないパン教室「toiro(トイロ)」を主宰する幸栄さんの暮らしのエッセー。

2人の娘をもち、簡単につくれるおやつや、だれでもまねできるインテリアアイデア、家事を楽しくする方法など、なにげない暮らしを楽しむコツが人気の幸栄さん。

今回は、夏のお弁当について。夏休みも必要な子どもたちのお弁当づくりに欠かせないのが、傷み対策。100円ショップで手に入る便利グッズを使った解決ワザについて教えてもらいました。


夏のお弁当づくりをラクにする100円グッズ

早朝のお弁当づくりがラクに!粗熱とり&傷み防止グッズ



子どもたちも夏休みに入り、やっとお弁当も休憩〜なんて思っていましたが…。吹奏楽部に入っている高校生の長女は毎日練習、そして学校での特別授業のようなものがあり「ほとんど申し込んだ」そうです。というわけで、しばらくまだお弁当生活が続くことに。


食べ物が傷みやすい今の季節、お弁当にはとくに気をつかいますよね。

しっかり冷まして保冷剤を入れて…と考えるものの、長女の出発時間が早すぎる。以前、突然5時半に起こされて「今日早く行くから」なんてことも(今言わないで…)。

そんなときはお弁当を早く冷ます解決ワザがあります。ちょっと乱暴ではありますが、これで寝坊したとしてもお弁当がしっかり冷めてくれるようになりました。

●お弁当箱はつめる前に冷やす!




通年愛用しているのは、アルミ製のお弁当箱。長女いわく「アルミのお弁当箱だとおいしい」とお気に入りのご様子。うんうん、確かにおいしいは大事。

それを大きな保冷剤の上にどん! とのせます。私はホームセンターで購入しましたが、100円ショップにも同じようなものが売っています。調理前に先に準備して、お弁当箱を冷やしておきます。


焼いたお肉たっぷりな、のっけ弁当が大好きな長女。最近ちょっとお疲れのようだったので、スタミナつけるためがっつりお肉弁当です。彼女が出発する時間になるまで、このまま冷ましておきます。その間に、朝ご飯の準備。お弁当箱がアルミ製なので、常温に置いたり、冷蔵庫に入れたりするより早く冷ませると思います。

●お弁当が冷めたら、フタをする前に抗菌シート




そろそろ出発の時間、となったら、お弁当を包む前に「抗菌お弁当シート」をのせます。


私が愛用しているのは、ダイソーで購入したもの。パンダの柄とかストライプなど、いろいろな柄があります。


愛用しているのは、シンプルに文字が書いているだけのシートです。なぜこれを選んでいるのか自分でもわからないのですが…ずいぶん前からずっとこれを使っています。もちろん涼しくなった時季にも。

●持ち運びの際も保冷剤を忘れずに




フタをしたら、お気に入りの猫さんの保冷剤をのせて…。


布で包んで、今日のお弁当のできあがり。もうこの頃にはしっかりと冷めてくれていて、母としても安心です。

このあと保冷バッグに入れ、もうひとつ保冷剤を追加して持って行ってもらっています。食欲の落ちる季節ですが、いつも残さずきれいに食べてきてくれています。

●自然解凍OKの冷凍食品便利。夏には無理をしないことが重要



暑い季節はとくに、冷凍食品もかなり活用しています。

たとえば、「自然解凍OK」となっている商品がとっても便利。保冷剤代わりにもなりますし、なにより寝坊した朝には大助かりです(笑)。

寝坊してしまったり疲れていたりする日は無理してお弁当のおかずをつくらず、卵焼きだけ焼いて、そのほかは冷凍食品に頼るようにしています。

これからいつまで続くかわからない、果てしないお弁当生活。噂によると、大学生になっても持っていく子もいるとか…。上手に手を抜き、自分に負担にならないように続けていきたいですね。

【幸栄(ゆきえ)】



1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、toiroを始める。現在はオンラインパン教室『パン教室toiro【パンとひとさら】
』にてレッスン中。 近著に『日々たんたんとパン
』(光文社刊)、『でっかいパン バターも卵も使わない。「3分こね」でかーんたん!
』(主婦と生活社刊)