主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。

娘の就職活動で私がしたこと・しなかったこと




※写真はイメージです

お子さんの就職活動に関して、感じ方・とらえ方・接し方などは人それぞれだと思います。
こういう話は、真っただ中では子どもにも影響があり、なかなか書くことができず…。

今、わが家は二女が就職活動を始めようとしています。
その姿から、長女のときを振り返り、当時私がしたこと・しなかったことを書いてみようと思います。

〜しなかったこと〜



・大学主催の説明会などには参加しない

大学が開催する就職活動の説明会などには、参加しませんでした。
情報を得ると、なにかしら言いたくなるかもしれない自分の性格ゆえ(汗)、あえて知らない→なにも言えない方がいいかもしれない、という選択です。

・どこまで進んでいるかはこちらから聞かない

1次が、2次が…どこが受かって、どこが落ちてという会話はあまりしませんでした。
就職活動が終わってから、彼女と同じ体育会の生徒さんや親御さんに伺ってみると、双方とも相談しなかった・されなかったという方たちが多く、「そんなものなのね」と驚きました。これもまた周囲にいる方たちによるのでしょう。

・世話を焼かない

社会人になる準備期間ですから、本人まかせが基本です。

・判断しない

最後まで、どの会社に勤めるのか悩んでいましたが、こちらの意見は封印しました。
彼女の人生ですから、本人の決断を尊重しました。

〜したこと〜



・聞かれたことにはできるだけ答える

子どもたちは自己分析をします。「子どもの頃の自分のこと」「どういうモットーで子育てをしたのか」など、聞かれたことに対しては思い出して、できるだけまっすぐに答えるようにしました。わからないことは素直にわからないとも答えました。

自分と他の人・自分の家庭とほかの家庭を比べることもありますが、いい・悪いではなく、どんなことにもプラス面、マイナス面の両方があることは伝えるようには気をつけたつもりです。

・「いい経験だったね」「気づきを得てよかったね」を伝える

就職活動中「今の自分では受からないかもしれない。主張がたりないのかも」と言ってみたり、「あの会社はもう少し控えめな方がよかったかな」などその都度気づきがあったようです。
たくさんの数の試験を受けるのですから、どれも失敗ではなく、「次につながるいい経験だったね、気づいてよかったね」を伝えたつもりです。

・彼らが話したいことを聞く

落ちる・受かる話はしなくても、「面接で聞かれておもしろかったこと」「面接の場にいた楽しい・すごい・勇気がある・親切な・驚いた学生さんの話」「今どきの試験方法」「先輩や同級生から聴いた話」は、してくれる限り聞きました。

本当にさまざまな学生さんがいて、楽しく、私も勉強になりました。

・周囲の情報で危険を感じることは伝える

試験対策や勉強会という名のもとに、勧誘や、なにかしらの販売目的に巻き込まれる話もあるそうです。
教えていただいて、得た情報は「用心してね」と共有するようにしました。子どもの返答は「知ってる」でしたが(汗)。

振り返ってみると、私の場合アドバイスできることはとくになく、聞くことくらいだったなと感じます。
二女の場合もそうなる予感です。

【若松美穂(わかまつみほ)】



お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「“いま”と“みらい”のへや
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