Jに来た選手もふたり!「五輪サッカー歴代得点王」

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7月22日に開幕した東京オリンピックの男子サッカー競技。グループステージもすでに2試合を消化し、決勝トーナメントが近づいている。

今回は年齢制限がかかった1992年のバルセロナ五輪以来、大会で得点王に輝いた選手たちをご紹介していく。

リオ五輪:セルジュ・ニャブリ

代表:ドイツ

地元ブラジルの優勝で幕を閉じた2016年のリオ五輪。ネイマールの印象が強い大会だが、得点王に関しては決勝で敗れたドイツ代表から2名の選手が獲得している。

大会6ゴールを決めたセルジュ・ニャブリがその一人で、しかもグループステージの間で3試合5ゴールを叩き込んでいる。またベスト8のポルトガル戦でも貴重な先制点を決めた。

リオ五輪:ニルス・ピーターゼン

代表:ドイツ

ニャブリと並んでリオ五輪の得点王となったドイツ代表のアタッカー。大会で6ゴールを決めているが、彼の場合はなんとグループステージのフィジー戦1試合だけで5ゴールを決めている。

準決勝のナイジェリア戦でも2点目を奪うなど結果を残したものの、ブラジルとの決勝戦ではPK戦の最終キッカーを務め、そのシュートを失敗してしまった。

ロンドン五輪:レアンドロ・ダミアン

代表:ブラジル

日本代表と韓国代表の快進撃が話題になったロンドン五輪。優勝したのはメキシコ代表で、惜しくも2位になったのがブラジル代表だった。そのエースであったのが、現在川崎フロンターレに所属するレアンドロ・ダミアン。

グループステージでは2ゴールだけだったが、決勝トーナメントに入ってホンジュラス相手に2ゴール。さらに準決勝の韓国戦でも2ゴールと、重要なところで勝利につながる得点を決めた。

北京五輪:ジュゼッペ・ロッシ

代表:イタリア

圧倒的な力を見せたアルゼンチンの連覇が記憶に新しい北京五輪。メッシやラベッシ、ディ・マリア、リケルメ、アグエロなど錚々たるメンバーが集まった大会だったが、得点王を獲得したのはイタリアの「ガラスのエース」ジュゼッペ・ロッシだ。

グループステージではホンジュラスと韓国を相手に1ゴールずつを決め、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で2回のペナルティキックを担当し4ゴール。この試合でイタリアは2-3で敗れたため、ロッシは4試合だけで4得点を叩き込んでいる。

アテネ五輪:カルロス・テベス

代表:アルゼンチン

初めてオリンピックを優勝したアルゼンチン代表。ロベルト・アジャラやガブリエル・エリンセ、ハビエル・マスケラーノ、アンドレス・ダレッサンドロらスター揃いのメンバーであり、その中で得点王となったエースがカルロス・テベスだった。

グループステージではセルビア戦で2ゴール、チュニジア戦で1ゴール。さらにベスト8で対戦したコスタリカを相手にハットトリックを達成した。また準決勝と決勝でもネットを揺らし、6試合で8ゴールという見事な結果だった。

シドニー五輪:イバン・サモラーノ

代表:チリ

このシドニー五輪では3位という好成績を上げたチリが話題に。エースストライカーであったイバン・サモラーノは、開幕戦となったモロッコとの試合でいきなり2ゴールを奪取した。

グループステージの残り2試合ではゴールを決められなかったが、それからベスト8のナイジェリア戦、準決勝のナイジェリア戦、さらに3位決定戦のアメリカ戦でネットを揺らし、6ゴールで得点王となった。

アトランタ五輪:ベベト

代表:ブラジル

2000年に鹿島アントラーズでプレーしたことで知られているブラジル代表FWベベト。32歳でオーバーエイジに招集され、大会を通して6ゴールを奪い、共同得点王となった。

開幕戦では日本相手に「マイアミの奇跡」をやられてしまったが、その後ハンガリーとナイジェリアに連勝した。ベベト自身はハンガリー戦、ベスト8のガーナ戦、準決勝のナイジェリア戦で連続ゴール。さらに3位決定戦ではポルトガル相手にハットトリックを達成した。

アトランタ五輪:エルナン・クレスポ

代表:アルゼンチン

稀代のドリブラーであるオルテガが活躍した印象があるアトランタ五輪でのアルゼンチン。6ゴールで共同得点王になったのは名FWのクレスポだった。

グループステージでは1ゴールに終わったが、ベスト8のスペイン戦と準決勝のポルトガル戦でそれぞれ2得点を決めた。決勝でも50分に勝ち越しのPKを決めたものの、その後逆転を許して銀メダルに終わっている。

バルセロナ五輪:アンジェイ・ユスコヴィアク

代表:ポーランド

日本が出場できなかった最後の大会であるバルセロナ五輪。新しいルールでGKがバックパスのキャッチを禁止されたのが1992年で、さらに23歳以下の選手+3人のオーバーエイジというルールになったのもこの年からである。

【写真】 東京五輪の参加選手も!2000年シドニー五輪に出場した「6名の現役プレーヤー」

この大会で7ゴールを決めたのが銀メダルを獲得したポーランドのユスコヴィアク。クウェート戦で2点、イタリア戦で1点、アメリカ戦で1点。運決勝のオーストラリア戦でも2ゴールを奪取している。