イングランドに痛烈な先制パンチを見舞ったレーマン
 ドイツ代表のGKイェンス・レーマンは7日、「ワールドカップを勝ち抜くメンタリティが欠けている」と語り、イングランド代表の優勝の可能性を否定した。今季アーセナルをチャンピオンズ・リーグの決勝進出に貢献し、ドイツ代表の正GKの座を勝ち取ったレーマンは、ワールドカップにおける自国とイングランドの成績を比較して、次のように語った。

「イングランド人は、我々ドイツのほうがワールドカップで結果を残しているという事実を嫌というほど認識しているんだ。彼らの脳に刻み込まれているといっても過言ではない。確かにイングランドは、スピーディで効率的なサッカーには長けている。しかし、これまでの歴史をみて分かるとおり、彼らは大会をどう戦い抜けばいいか分かっていない。それがまさにドイツとの差だよ」

 さらにレーマンは、イングランドの成績はマイケル・オーウェンとウェイン・ルーニーのコンディション次第で決まると言う。

「今大会のイングランドが良いメンバーを揃えているのは認めるよ。しかし、彼らのストライカーは2人とも長期間プレーしていないじゃないか。彼らの状態が成績を左右するだろう」

 早ければ決勝トーナメント1回戦で対戦するイングランドとドイツ。プレミアリーグでプレーするレーマンの辛らつなコメントは、大会を知り尽くすドイツ人の先制“口撃”ということのようだ。