クラスニッチと先発2トップを組んだプルソ(左)
ワールドカップ1次リーグF組で日本と対戦するクロアチアは7日、スイスのジュネーブでスペインと大会前最後のテストマッチを行い、1−2で敗れた。クロアチアは前半14分に相手DFのヘディングクリアがそのままオウンゴールとなるラッキーな形で先制するも、後半に2点を返され逆転負けを喫した。

前半は両者互角の展開だった。ボールを支配したのはスペインだったが、クロアチアは両サイドを生かした攻撃とカウンター攻撃に威力を見せた。特に2トップのプルソとクラスニッチが常にDFラインの裏のスペースを狙う動きが際立っていた。

前半はスペインに付け入る隙を与えず、ほぼ完璧な内容だったクロアチアだが、後半には弱点も覗かせた。後半17分に同点ゴールを許してからは、選手たちの足が止まり、スタミナ不足を露呈した。そして終盤にはスペインに一方的に押し込まれ、ロスタイムに逆転ゴールを許した。

この結果、スペインは連続不敗記録を22試合に延ばして本大会に臨むことに。一方のクロアチアは後味の悪い逆転負けでW杯初戦(ブラジル戦:13日)を迎えることとなった。

<クロアチア代表>
GK:プレティコサ
DF:シミッチ(→トキッチ・85分)、ロベルト・コバチ(→モドリッチ・46分)、シムニッチ
MF:イェルコ・レコ、トゥドール、ニコ・コバチ(→ブラニェス・68分)、バビッチ、ニコ・クラニチャル(→イバン・レコ・70分)
FW:プルソ(→ボスニャク・75分)、クラスニッチ(→バラバン・89分)

<スペイン代表>
GK:レイナ(→カニサレス・46分)
DF:サルガド(→セルヒオ・ラモス・46分)、パブロ、プジョール、ペルニア
MF:ホアキン(→セスク・73分)、チャビ、シャビ・アロンソ、レジェス(→・ルイス・ガルシア46分)
FW:ラウル(→フェルナンド・トーレス・46分)、ビージャ(→イニエスタ・62分)

<得点>
1−0 14分 パブロ(クロアチア) OG
1−1 62分 ペルニア(スペイン)
1−2 92分 フェルナンド・トーレス(スペイン)