6日から代表のトレーニングに合流しているルーニー(右)提供:EFE
 イングランド代表のDFガリー・ネビルは、6日から代表のトレーニングに参加しているFWウェイン・ルーニーの復帰を楽観視する雰囲気に警告を発した。

 2002年日韓ワールドカップの出場をルーニーと同じ中足骨の骨折で逃した経験を持つネビルは、7日に行われる精密検査が終わるまで、エースの復帰に必要以上の期待をかけるべきではないと語った。

「確かにルーニーの状態が良いのは喜ぶべきことだ。しかし、僕には4年前のワールドカップをケガで棒に振った経験がある。あの時の僕も骨折から回復してジョギングを開始していたけど、精密検査の結果は『4日後の手術が必要』というものだった。もちろん同じことがウェインに起こってほしくはないが、検査が終わるまでは何も分からないということなんだ」

 さらにネビルは、ルーニーの状態を心配するよりも、今週土曜日に控えたグループリーグ初戦のパラグアイ戦に集中すべきだと言う。

「ウェインは骨折して6週間近くトレーニングしていないんだ。今はすべてを専門家に任せて、リハビリに集中させるべきだ。選手やジャーナリストが励ましたところでケガの状態が良くなるわけでもないのだから。それより僕たちはパラグアイ戦に集中すべき。土曜日にウェインが出場しないのは確実だ。いない選手のことを心配している暇はない」

 自らの経験をもとに、終始厳しい口調を貫いたネビル。ベテランDFの警告が、40年ぶりの優勝を目ざす“サッカーの母国”の足元を固める。