日本の中華料理には、中国にはない日本独自のメニューがあって、日本を訪問する中国人を驚かせている。中国の動画サイトはこのほど、「天津飯の作り方」を紹介する動画を配信した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の中華料理には、中国にはない日本独自のメニューがあって、日本を訪問する中国人を驚かせている。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「天津飯の作り方」を紹介する動画を配信した。

 日本人から教えてもらった天津飯を中国人が作ってみる、というごく一般的な料理動画だが、中国には「天津飯」という料理はないためか、多くの中国人の注意を引いたようだ。この動画を見たネットユーザーからは、「自分は天津出身だが、天津飯など見たことも聞いたこともない」、「自分は偽物の天津人だったのか、と疑っている」など、困惑した様子のコメントが寄せられた。

 とはいえ「鍋塌飯という、天津飯に似た料理がある」と紹介した人も数名いた。肉または海老、あるいは豆腐といった食材の入ったたまご焼きで、とろみをつけることもあり、見た目はかなり天津飯に近い。ただ、普通は丼物にはしないようだ。

 また多かったのが、天津飯というと「ドラゴンボールを思い出す」というものだ。兄弟弟子の「餃子を思い出した」、「桃白白を思い出した」、「仙豆 (せんず)が食べたくなった」、「一群の1970年代、80年代、90年代生まれの、子ども時代の思い出だな!」など、盛り上がりを見せていた。中国には天津飯がないのに、「天津飯」という名前が有名なのは、ドラゴンボールの影響なのかもしれない。

 ただ日本の料理を紹介するだけのこの動画には、多くの反応が寄せられていた。それだけ中国人が天津飯という料理に興味を持っているということだろう。中国には存在しない「天津飯」が、いつか中国に逆輸入される時が来るかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)