W杯開幕まで1週間となった2日、イタリア最大のスポーツ紙ガゼッタ・デッロ・スポルトが優勝候補国の現状を分析している。分析内容は以下の通りとなった。

■ブラジル
プラス面:カカ、アドリアーノ、ジュニーニョのコンディションは万全。ロナウジーニョも最も重要な大会で世界中に存在を示す準備が出来ている。ロナウドのダイエットも順調。
マイナス面:先日の親善試合ではルシオ、フアンのセンターバックコンビに不安が残った。GKヂダも未知数。
■アルゼンチン
プラス面:負傷明けのメッシがアンゴラとの親善試合(5月30日)でポジティブな結果を出している。ソリン、マキシ・ロドリゲスのサイド攻撃は途切れることがない。
マイナス面:リケルメは疲れているのでは。カンビアッソは低迷中。ゴールマウスを守るアボダンシエリに安定感がない。
■フランス
プラス面:デンマークとの親善試合でもアンリが能力を発揮。マケレレ、ジダンなどで構成する中盤に不安は無い。
マイナス面:バルテスとクペの長期に渡る正GK争いがチームに不必要な緊張を与えている。トゥラム、ガラスの組み合わせも考えるべき。
■ドイツ
プラス面:GKレーマンは好調。チームリーダー、バラックがしっかりと手綱を引く。シュバインシュタイガーが才能を誇示。
マイナス面:攻撃のアイディアに欠ける。DFラインの調整不足。
■イギリス
プラス面:ベッカムの終始決算。ハンガリーとの親善試合でテリーが信頼度をアップ、ジェラードが中盤を隈なく制覇した。
マイナス面:DFラインの前でプレイしたキャラガーとワントップのオーウェンが不調。ルーニー復帰が待たれるが。
■チェコ
プラス面:197cmのチェフがゴールマウスに立ちはだかる。ネドベドとポボルスキーが最後のチャンスにかける準備が整った。チームの結束は固い。
マイナス面:CFコレルが依然ストップ。シュミチェルが負傷で離脱。ロシツキの忍耐力にも疑問。
■オランダ
プラス面:ファン・バステンによるシステム施行は正確で印象的。ファン・ニステルローイの決定力には目を見張る。
マイナス面:若手主体のDF陣は安定感に欠ける。ターンオーバー多用により、先発が固まっていない。