マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、ユベントスのMFパトリック・ヴィエラを獲得候補としてリストアップしたようだ。

 今季中盤の人材難に苦しんだマンチェスター・ユナイテッドは、来季に向けて大物MF獲得を最優先に強化を進めている。そこでファーガソン監督が目をつけたのがヴィエラだ。ヴィエラは、スキャンダルの渦中にいるユベントスの現状を危惧しており、セリエB降格などの処分が下された場合、移籍を決断するのは確実な状況。かねてからヴィエラの能力を高く評価するファーガソン監督にとっても、昨年末に退団したMFロイ・キーンの後継者として理想的なタレントとなるだけに、水面下で獲得に向けて動いているという。

 一方、当のファーガソン監督は、自らのチームを王者チェルシーと比較し、来季の覇権奪回に自信を覗かせている。

「我々とチェルシーの間には、ほとんど差はない。私はそう確信している。今季に関して言えば、チェルシーのディフェンスが非常に強力だった。そこで少し差がついてしまっただけだ。我々は新たなチームに生まれ変わりつつあり、その可能性は無限大だ」

 ヴィエラに加え、ビジャレアルのリケルメやリヨンのディアッラも獲得候補にリストアップするなど、懸念の中盤強化に熱心に動くファーガソン監督。順調に補強を続ける王者チェルシーのプレミア3連覇を阻止するためにも、今夏の補強で失敗は許されない。