変異株対策「接種加速を」 栃木県医師会
栃木県医師会は3日の会見で新型コロナウイルスのワクチン接種を加速化させるため、県民に冷静な対応を呼びかけるとともに医師会と実施主体の自治体が協力して対応するよう改めて訴えました。
会見した稲野秀孝会長は県内でも置き換わりが進んでいる新型コロナウイルスの変異株にはこれまで以上に対策が必要で、コロナ収束のカギはワクチン接種による集団免疫の早期獲得が必要だと述べました。
県内の全市町で4月末から行われている高齢者向けのワクチン接種はおよそ55万5千人いる対象者に対し2回目を終えた人は7600人余りに留まっています。
課題となっているのが予約しにくい状況です。
当初、高齢者の6割ほどが接種を望むとみられていたものの、実際は9割ほどが接種を望んでいて、受付が追い付いていないということです。
ワクチンもそれを打つ医師も確保できていますが、希望する人が予約を終えていないことから接種がスムーズに進んでいません。
稲野会長はワクチン接種を加速化するために「冷静さを欠かすことのないよう」県民に呼びかけるとともに ワクチン接種の実施主体の市や町については「医師会とコミュニケーションをとり情報を共有した上で最適な方法を判断してほしい」と訴えました。