宿泊した実態がないのに国の観光需要喚起キャンペーン・GoToトラベル事業の給付金に申請し、現金630万円をだまし取ったとして栃木県警捜査二課などは2日、那須町で民泊を行う経営者ら5人を詐欺の疑いで逮捕しました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは那須町高久甲で民泊を経営する鈴木直幸容疑者(50)ら5人です。

5人は去年10月1日から31日の間に鈴木容疑者が経営する民泊施設に他の4人とその家族らが宿泊したように装い、国のGoToトラベル事業の給付金の申請を行って現金630万円をだまし取った疑いがもたれています。

5人は犬や猫のブリーダー関連の仕事で関係があるとみられます。

GoToトラベルは宿泊代金の35%割り引きとクーポン券の利用にともなう給付金の申請を事業者から受け付けるもので、去年12月に観光庁から「疑わしい申請がある」と情報提供があったということです。

警察は嘘の申請をした宿泊日数や人数、5人の認否を明らかにしていません。

GoToトラベル事業の給付金の不正受給に関する逮捕は栃木県内で初めてだということです。