昨年度、着工された新設住宅の数は国内ではコロナ前の2年前と比べて8.1%減のおよそ81万戸で、県内でも13%減のおよそ1万600戸でいずれも過去10年間で最も少なくなりました。

新型コロナウイルスの感染拡大によって住宅業界はどのような影響が出ているのか聞きました。

「お客様のライフスタイルにあった形でのコロナ対策というものを提案しています」と話すのは今年4月に栃木セキスイハイムの社長に就任した荒井浩さんです。

コロナ禍でおうち時間を楽しむ傾向などから要望やトレンドも変化したといいます。

栃木セキスイハイム荒井浩社長「在宅時間が増えているということでニューノーマル(新しい生活様式)ですが、自宅でのワーキングスペースを必要とされるお客様は多くなっています。例えば玄関のすぐ入って入口に洗面所を設けたいとか、対ウイルスでの空調設備を取り付けたいというお客様は増えています」

昨年度、コロナ禍で全体の新設住宅の着工戸数が大幅に減少するなか、栃木セキスイハイムはコロナ前の2019年度と比べ20棟増えました。

安全・安心を求める顧客に地震などの災害が起きた時、住宅にどのような影響が出るか体感できるショールームを見学してもらっています。

栃木セキスイハイム 荒井浩社長:「一般のショールームというのはドアを開けて入るとすぐ商品説明が始まって、そのメーカーや商品のいいところだけを説明するところが多々あると思うんです。ただこのミュージアムは人生を振り返ってもらい今後の人生を考えるという五感で見て触れて感じ、それで気付いてもらう全く新しいショールームの形態をとっていますのでそこが大きな特徴だと思います」

環境の変化に合わせた先には普遍的な価値があります。  

栃木セキスイハイム 荒井浩社長:「何のために住宅を建てるか、究極を言いますとやはり『愛する家族を守る』とこれに尽きると思うんですね。全く変わらない普遍なものだと思っています。これからどういうふうに世界情勢・環境が変わろうとも、愛する人、大切な家族を守れる住宅を今後も提供していきたいと思っています」