大学を会場とする学生などへの新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、政府は宇都宮大学など7つの国立大学での実施を他の大学に先行して進める方向で調整に入っています。

宇都宮大学には5月18日に国から一般接種向けの会場に使用できないかという問合せがあり、大学側は21日に可能と返答したということです。

大学はシンポジウムなどを開催するホールがある大学会館を会場の候補にあげていて、担当者は「今後国から具体的な指示が来たら早急に対応したい」と話しています。

政府は6月21日からの実施を目指していますが、大学側は「詳細は決まっていない」としていて、本格的な調整はこれからとなります。

政府は高齢者の向けの自治体の会場と国主導の大規模接種センターに加え、大学や職場での接種ルートを用意することで64歳以下で打つのが遅くなるとみられる若年、現役世代の前倒しを狙い、菅総理大臣が掲げる1日100万回接種の実現も目指します。