佐野市の金子裕市長は31日の定例会見で、栃木県内では初めてとなる「災害ボランティア活動推進条例」を制定する考えを明らかにしました。

2019年の東日本台風で秋山川が氾濫するなどして大きな被害を受けた佐野市では去年7月末にボランティアセンターが閉所されるまでに市内外から、延べ1万2500人のボランティアが活動に参加しました。

今回の条例案は市民に災害ボランティアに対する関心を持ち続けてもらおうと、大雨や台風などの災害が増える前のこの時期に制定しようというもので、6月4日から始まる市議会の定例会に提出します。

条例案では災害が起きたときに市と関係団体、市民が連携してボランティア活動を迅速に行う基本理念を定めていて、県内では初めてです。

条例案には市民や事業者に対してボランティア活動に積極的に参加したり、職場環境の整備に努めたりすることが盛り込まれていて、可決されれば7月1日から施行されます。