栃木県は28日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、警戒度レベル県版ステージ2.5の「厳重警戒」を6月20日まで維持することを決めました。

また、宇都宮市のとちぎ健康の森に設置する県営のワクチン大規模接種会場について、6月16日から開設すると発表しました。

現在の警戒度を判断する指標を見ると、病床使用率が40.1%で上から2番目の「重点措置」の範囲となるものの、その他の指標が「厳重警戒」の範囲になります。

そのため県では県独自の警戒度レベルを「厳重警戒」のまま維持すると決めました。

期間は29日から6月20日までです。

一方で新規感染者や重症者の数などは高止まりが続き、変異株への置き換わりも進んでいて、県民には県境をまたぐ不要不急の外出を防ぐことなどを引き続き強く要請します。

さらに1週間あたりの新規感染者数300人以上や病床使用率が50%を超えるなど、感染拡大の傾向が一定程度続いた場合には状況を見ながら警戒度の引き上げを速やかに判断する考えです。

一方、県が宇都宮市駒生町の「とちぎ健康の森」に設置する県営ワクチン接種会場、いわゆる大規模接種会場について6月16日に開設すると発表しました。

予約は県に直接ではなく、市や町を経由して申し込む方法を検討しているということです。

このほか県営ワクチン接種会場の設置で12億円、警戒度を引き上げた場合に想定している時短営業要請に応じた事業者に支給する協力金で44億円の合わせておよそ56億円の補正予算案を編成したと発表しています。