新型コロナウイルスのワクチン接種について栃木県は２６日、県民への接種を加速させるため、大規模接種会場を６月中旬をめどに宇都宮市に設置する方針を明らかにしました。

国は高齢者のワクチン接種を７月末までに終える方針を示していますが、県の調査によりますと県内では２つの市と町で７月中の完了を見込めないほか接種希望者の集中などで対応に苦慮している市町もあるということです。

そこで県では市や町のワクチン接種体制を補完し、県全体のワクチン接種を加速させるため、仮称・県営ワクチン接種会場、いわゆる大規模接種会場を設置することを決めました

期間は６月中旬から１１月末の予定で、宇都宮市のとちぎ健康の森を会場に最大で１日１千人接種できるよう体制づくりを目指します。

あくまで補完施設のため、接種を行う医療従事者は県立病院や大学病院などに協力を仰ぎ、市町と競合しないよう調整を進めているということです。

大規模接種会場ではアメリカのモデルナ社のワクチンが使用されます。

予約方法や予約の開始時期については居住地での接種との二重予約をしてしまうことも考えられるため調整を進めています。

県では、この接種会場を高齢者に続いて一般の接種にも活用する方針で、去年第３波で感染者が増加した冬前までに接種を進め、必要があれば複数の会場の設置についても検討したいとしています。