この春に採用された新人の消防隊員がおよそ40キロを歩く伝統の訓練が25日、宇都宮市の栃木県消防学校で行われました。

この長距離歩行訓練は新人の消防士を養成する県消防学校で30年以上前から行われている伝統の行事で、4月に採用された61人が参加しました。

消防士として欠かせない体力や助け合いの精神を養うことが目的で、隊員らは宇都宮市の中里町にある学校を朝8時前に出発し、道場宿町までの往復40キロの道のりに挑戦しました。

行きの20キロは重さ50キロほどの人形を乗せた担架を運ぶ訓練が行われ、暑い日差しの中、協力しながら一歩一歩ゴールを目指していました。

出発からおよそ10時間後に学校に戻り、全員が踏破しました。