自動車や航空宇宙産業など成長が見込める分野で製造された部品が正確にできているか計測する拠点施設がリニューアルし25日、開所式が行われました。

宇都宮市にある栃木県の産業技術センターにできた「高精度計測支援拠点」の開所を記念して、会場では基調講演などが行われました。

この施設は県が重要な戦略産業に位置付けている自動車、航空宇宙、医療福祉機器などの品質を高めるために、メーカーが作った部品が正確に作られているかを証明する機器が配備されています。

自動車の油圧バルブ、医療用注射器の筒状の部分など、製品の仕様に誤差がないか、レーザーを使って測定するため分解する必要がありません。

棒や筒がどれだけ丸くできているか、表面がいかに滑らかに作られているかなどを人間の目では分からない細かな部分を測ることが可能です。

よい製品を作るにはこうした高精度の測定器が必要ですが、中小企業では所有していない所が多く、全国でも屈指の工業製品出荷額を誇る栃木の産業をミクロ単位で支えます。