プレーでも“サプライズ”を起こすことができるか
 ワールドカップ開催国のドイツは、イングランドの神童セオ・ウォルコットを恐れているようだ。アーセナルに所属するウォルコットは、いまだプレミアリーグでデビューを果たしていないため、決勝トーナメント1回戦でイングランドと対戦する可能性のあるドイツは17歳の快足FWについての情報をほとんど持ち合わせていない。そこでドイツは、アーセナルでウォルコットと4ヶ月間練習を共にしたGKイェンス・レーマンをスパイ役として、数々の情報を引き出しているようだ。

 ドイツ代表のDFクリストフ・メッツェルダーは、ウォルコットの情報をレーマンから聞いた一人だ。

「ウォルコットはまだアーセナルのトップチームでプレーした経験はないが、非常にスキルのある選手だと聞いた。イェンスは彼と練習を共にしているから、これからもっと詳しい情報を教えてくれると思う。どれほどスピードがあるのか、どんな技術を持っているのかということをね」

 5月30日に行なわれるハンガリー代表との親善試合に出場すれば、2003年2月12日にウェイン・ルーニーが17歳と111日で打ち立てた代表最年少デビュー記録を更新することになるウォルコット。ホスト国ドイツも恐れる17歳のワンダーボーイは、ワールドカップメンバー選出に続く“サプライズ”をドイツのピッチでも起こせるだろうか。