原辰徳監督(2014年撮影)

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プロ野球の巨人は2021年4月27日、神宮球場でリーグ2位のヤクルトと対戦する。

ヤクルトとゲーム差なしの3位につける巨人は、新外国人ジャスティン・スモーク内野手(34)とエリック・テームズ外野手(34)が1軍に昇格する。連敗中のチームの「カンフル剤」として、メジャー通算196発のスモーク、96発のテームズの打撃力に大きな期待がかかる。

レフト・テームズで丸が定位置に戻るか

新型コロナウイルスの影響で出遅れていたスモークとテームズは4月13日にチームに合流し2軍で調整を続けてきた。

両外国人選手ともに2軍で結果を残しており、テームズは9試合に出場して打率5割、4本塁打15打点をマーク。一方のスモークは7試合に出場し、本塁打こそないが打率.333、5打点、出塁率.478と高い数字を残しており、満を持しての1軍昇格となる。

スモークとテームズの加入によって原辰徳監督(62)はどのような戦術をとるのか。スモークが1塁に入り、テームズがレフトの守備につくとすれば、打線も大きく変わってくるだろう。戦線復帰後、レフトの守備についている丸佳浩(32)が定位置のセンターに戻り、ライト梶谷隆幸(32)でいけば、松原聖弥(26)はベンチスタートになるだろう。

松原がスタメンから外れた場合、1番を誰に任せるか。松原は4月8日から「1番・センター」でスタメン出場を続けており、それまでは主に梶谷が1番に入っていた。梶谷は13日から打順を3番に上げ、24日まで11試合連続で3番を任された。その梶谷が1番に移れば、25日の広島戦で3番に入った丸もしくはテームズが3番に入るか。一方のスモークは5番か6番での打順が予想される。

チーム打率、本塁打、得点は阪神に及ばず

4月26日時点で巨人のチーム打率はリーグ3位で、27本塁打はリーグ2位だ。チーム得点「106」もリーグ2位につけるが、打率、本塁打、得点数いずれも首位阪神には及ばない。スモークとテームズの1軍昇格はG党にとって心強いものとなるが、その一方で香月一也(25)と廣岡大志(24)の2軍降格に不満を持つG党も。

26日に両選手が出場選手登録を抹消された際には、インターネット上で一部のG党から「納得できない」との声が上がった。なかでも香月は豪快なフルスイングでG党の心を鷲掴みにしており、5番を任された試合もある。それだけに香月の1軍での活躍に期待を寄せるG党も多いようだ。

2位ヤクルトとの注目の一戦は、巨人が畠世周(26)、ヤクルトは田口麗斗(25)が古巣相手に先発のマウンドに上がる。