犬と信頼関係を築き、とても仲が良さそうな羊(画像は『LaptrinhX / News 2021年3月28日付「Sheep rejected by mum now thinks she’s a dog」(Picture: Gilly Chippendale/Caters News)』のスクリーンショット)

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生まれてすぐに母親から育児放棄されてしまった子羊は、農家で人の手によって育てられた。元気に育った羊だったが、農家が飼っていた犬と長期間過ごしていたため、自身のことを犬だと思い込んでいるという。シープドッグに追われる羊の群れを遠くから眺める姿に笑いの声が寄せられている。『Metro』などが伝えた。

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イングランド北西部カンブリアにある農場で、1匹の子羊“ベラ(Bella)”が誕生した。しかし母羊から育児放棄されてしまい、農場のオーナーであるジリー・チッペンデールさん(Gilly Chippendale)がベラを代わりに育てることにした。

「農場には1,000頭以上の繁殖用の羊がいますが、育児放棄されてしまう子羊や自分の子を失ってしまう母羊が一定の割合で出てきます。ベラはそうした子羊の1匹でした。そこで私はポニーたちのいる馬小屋にベラを連れて行き、自分で育て上げようと決めたのです。」

そう明かすジリーさんはその後、飼っていた7匹の愛犬とともに自宅でベラを育てることにしたという。しかしこの決断はベラが群れから離れて成長することを意味し、これにより通常群れの中で学ぶことをベラは身に着けることなく育っていった。

「ベラは自分のことを羊ではなく、犬だと思っていますよ」と話すジリーさんの言葉通り、シープドッグに追われる羊の群れを遠くから眺めるベラの姿をカメラが捉えている。他人事のように眺めている姿にはクスっと笑ってしまう。ベラは羊の群れに近づくことすら怖がるようになり、別の羊がベラに近寄ると逃げてしまうそうだ。

そして群れの中で学ぶことをしなかった代わりに、周りにいた犬たちの動きを真似するようになったベラは、他の犬と一緒に農場で働くジリーさんのあとを追いかけ、犬の散歩に出かけるときも必ず一緒だという。

「一度は他の羊たちがいる牧草地にベラを入れて過ごさせてみたのですが、近くの歩道に人が通るとすぐにそちらへ近寄ってゲートを開けるようにせがむのです。そして玄関の前までやってくると、誰かがドアを開けて中に入れてくれるのを待っていますよ。」

最近になってようやく地面の草の食べ方を覚え始めたというベラについて、ジリーさんは「クッキーを食べるためなら何だってする勢いですよ」とクッキーが好物であると話しており、普通の羊に戻るのは難しそうだ。

このベラの姿を見た人々からは「シープドッグが追いかけないんだから羊ではないみたいだね」「羊の群れを見るベラの目が面白すぎる」「ベラは本当に可愛いよ。まさか自分が羊だなんて少しも思ってないだろうね」など驚きや笑いの声が寄せられている。

画像は『LaptrinhX / News 2021年3月28日付「Sheep rejected by mum now thinks she’s a dog」(Picture: Gilly Chippendale/Caters News)』『T-Gate 2021年4月1日付「Two-year-old sheep Bella is convinced she is DOG after being rejected by her mother at birth」(Gilly Chippendale / Caters News)』『Gilly Chippendale 2021年1月27日付Facebook「Help mum there’s some sheep following me」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)