チェルシーのFWディディエ・ドログバが移籍希望の意思を明らかにした。2004年にプレミアリーグでのキャリアを開始して以来、ドログバにはシミュレーションなど対戦相手や審判を欺くプレーが多いとして批判が集中しており、イングランドメディアのプレッシャーから逃れるために他国リーグでのプレーを希望していると言う。

「イングランドで受けるプレッシャーやスキャンダルめいた報道にはもう耐えられない。自由にプレーできるところに移籍したいんだ。僕はACミランに憧れを抱いている。でも、どこに移籍しようとチャンピオンズ・リーグには出場できるはずさ」

 一方、ドログバの移籍希望を聞いたジョゼ・モウリーニョ監督は、放出の可能性をキッパリと否定した。

「ドログバは契約を2年残しており、我々に放出の意図はない。交渉の余地はないよ。もちろん、現状に満足してプレーするのが一番だ。能力を最大限に引き出せるからね。しかし、満足できないなら、出場機会を失うだけだ。これは彼の問題だよ」

 さらにモウリーニョは、今夏の獲得を目ざすACミランのFWアンドリー・シェフチェンコについて「ミランと長期契約を結んでおり、獲得は難しそうだ。我々にドログバを放出する意図がないように、ミランも移籍を認めないだろう」と語り、ウクライナ人ストライカーの獲得が難航していることを明らかにした。