どうして?水族館が大水槽前に寿司屋を開店!
福島県いわき市にある寿司処「潮目の海」。このお店、他の寿司店にはない立地で営業しています。それは、なんと水族館の大水槽の前!目の前の水槽を泳ぐ魚を見ながらの寿司…いったいどんなお店なのでしょう。2月25日放送の『多田しげおの気分爽快〜朝からP•O•N』では、アクアマリンふくしまの広報担当、土橋亜季子さんに聞きました。
大水槽の前の寿司屋
いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」のメイン展示の一つ、二階にある「黒潮大水槽」。
寿司処「潮目の海」はこの水槽の前にあり、カウンターで水槽を眺めながら寿司を食べることができます。
水槽の魚を見ながら、「大将、あれちょうだい」という雰囲気です。
「水槽のお魚が食べれるんですか?」という質問がよくあるそうですが、水槽の中の魚を調理しているわけではありません。あくまで同じ種類の魚が食べられるということです。
幻想的な空間で、どうぞ
土橋さん「大水槽の前という幻想的な空間で食べることができるので、お客様にも好評です」
メニューはセットになっていて、「潮目の寿司」がマグロ、ヒラメ、イカ、エビ、つぶ貝、いくら、アジ、サーモン。
「なみのり寿司」は生のりといくら、釜揚げしらす、ポキ小どんぶり。また、カニ、タイの炙り、ウニをセットにした「海竜丸」。マグロ三種の「地球一号」「お子様寿司」というセットメニューがあります。
ネタは仕入れ状況によって変わることもあるそうで、そこは普通の寿司店と同じです。
ハッピーオーシャンズ
土橋さん「アクアマリンふくしまでは、限りある資源である魚の水産物を、これからも食べることができるように、少なくなってしまった魚ではなくて、たくさん獲れるものを食べましょうと『ハッピーオーシャンズ』という運動をしてるんです」
ハッピーオーシャンズを知ってもらうためにできたのがこの寿司処「潮目の寿司」でした。実際、ここで出しているネタは資源量の安定したものばかりです。
ハッピーオーシャンズのリーフレットには、「ネタ」の資源量が、信号の赤、黄、青で表されています。
例えば、クロマグロは大事に食べよう、の赤信号。キハダは普通に食べられる黄色。カツオは進んで食べようの青。
マグロを食べるなら、クロマグロは控えてキハダにしよう、など海洋資源について考えてもらう事が狙い。さらに実際の魚を見ながら、味もわかります。
寿司だけじゃない
寿司屋を大水槽の前に作った理由は奇をてらった演出ではなく、食べながら皆さんに学んでもらおうという趣旨でした。
土橋さん「実際、食べてるお客様が、どこまでこちらの活動を分かっていただけてるのかわからないんですが、このようなメッセージを発信したいなということで、こちらのお寿司屋は開店しております」
アクアマリンふくしまは寿司だけではなく、もちろん展示も充実。約800種類の生物が展示されています。
コロナが一段落したら、ぜひ足を運んでみたいものです。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N
2021年02月25日07時41分〜抜粋(Radikoタイムフリー)