イタリア代表分析、FW編
W杯メンバーが発表されたイタリア代表、現時点での予想スタメンは4−3−1−2でGKブッフォン、DF左からグロッソ、カンナバーロ、ネスタ、ザンブロッタ、MFデ・ロッシ(ガットゥーゾ)、ピルロ、カモラネージ、トップ下トッティ、FWジラルディーノ、トニが濃厚となっている。今回は最後まで激戦区となったFW陣を分析。()は年齢、所属クラブ、身長、体重、代表キャップ。

■ルカ・トニ(28=フィオレンティーナ、193cm、88kg、16試合7得点)
04年8月18日のアイスランド戦で代表デビュー以来、不動のエースに成長。今季31得点は2位トレゼゲの23得点を大幅に上回る文句なしの得点王。右足、左足、頭と万能に決めるトニはここ3シーズンで81得点を荒稼ぎ。角度の無いところからのゴールも増えており、W杯得点王の呼び声も高い。
■アルベルト・ジラルディーノ(23=ACミラン、184cm、76kg、13試合、6得点)
パルマでの活躍が認められACミランに移籍。若きFWのビッグクラブ移籍を懸念する声もあったが17得点は合格点。快速を生かした突破やダイビングヘッドが持ち味。ユース世代では絶対的なエースだったが、A代表ではまだ本領を発揮し切れていない感がある。
■アレッサンドロ・デル・ピエロ(31=ユベントス、173cm、73kg、72試合25得点)
カペッロ監督率いるユーベではイブラヒモビッチ、トレゼゲの2トップにレギュラーの座を明け渡したが、腐る事無く少ない出場時間でも結果を出し続けた。代表では司令塔の座をトッティに譲り、3トップの左(4−3−3時)からチャンスメークをする。近距離(20〜25m)でのFK精度はチームでもNO1。大舞台での経験も豊富で劣勢時に流れを変える事が出来るファンタジスタ。代表のシンボル。
■フィリッポ・インザーギ(32=ACミラン、181cm、74kg、48試合21得点)
左足首負傷による長期離脱から昨秋ようやく復帰。いわゆる「ごっつぁんゴール」が多いが、それだけ嗅覚に優れている証拠。大舞台や相手チームに関係なくゴールだけを絶えず狙っている。オフサイドによくかかるが、抜け出るタイミングを終始計っているので気が抜けない。一部ではオフサイドにかかるのも相手DFを油断させる作戦なのでは?との声もあるが・・・リッピ代表ではスーパー・サブ起用が予想される。
■ビンチェンツォ・ヤクインタ(26=ウディネーゼ、187cm、77kg、11試合0得点)
ビエリの手術により、残り「1」枠をかけルカレッリと共に最後までFW争いを演じたがリッピ監督は彼を選択。今季は所属クラブ会長と移籍を巡るトラブルもあり9得点に終わる不完全燃焼なシーズン。ポパイの愛称通り力強いドリブル突破が持ち味だが、途中交代で流れを変えるタイプではないので出場機会は限られるだろう。ただ、一度爆発したら止められないので危険。