「半額シール狙いの迷惑客がストレスです!」 腰を叩かれて「オイ貼れよ」 と言われたスーパー店員に同情相次ぐ
スーパーの値引きシールは有り難いものだが、客は一定のモラルをわきまえたほうがいい。お悩み解決掲示板に1月下旬、スーパーの惣菜コーナーで副業しているという23歳の女性が、「スーパーの乞食」という怒りのスレッドを立てた。夕方から20時まで1年ほど働き続けているというスレ主は、値引き時間に現れる「酷い客」に悩まされている。
店では18時頃に2割引、19時〜19時45分の間に半額シールを貼ることになっている。しかし多くの客が商品を自分のカゴにキープしたまま店内を1時間ほど徘徊、半額の時間になるやいなや「シールを貼れ!」とカゴを差し出してくるという。スレ主は怒り心頭で、
「お目当ての商品を持ってきて、自分に『早く貼って!』や無言で商品を差し出す人もいます。そしてお礼も言わずに去る」
とストレスを訴えた。(文:okei)
「常連だぞ!」「早くしろ!」と怒号が飛び交う
売り場には「割引シールはカゴの商品には貼りません!」と大きく掲示しているにも関わらず、カゴごと差し出す客が多いという。しかしこちらも厨房の清掃や集計作業があるため暇はない。モラルのない客には後回しの対応をすると、「常連だぞ!」「早くしろ!」と怒号が飛び交うというから酷い職場環境だ。
「カゴから出すように案内をすると、逆切れされるところまでがセットです。文書もろくに読めない乞食が多くてうんざりしています」
と悲鳴を上げるスレ主。
先日はなんと、"茶髪の小汚い中年"に腰を叩かれ、「オイ、貼れよ」と言われたそう。カゴ満杯に詰められたパック惣菜から、明らかに18時頃から徘徊していた客と見られ、カゴから出すように案内すると舌打ちされた。大声で注意を繰り返し、出すのが遅いためわざと半分ほどで切り上げたが、中年はまたシール貼りの順番待ちに並んだという。その人はどうあってもすべて半額で買うつもりだったのだ。
スレ主は、普段の接客は丁寧にしているし、お礼を言ってくれる客もいてやりがいはあるというが、この「半額時に現れる乞食がストレスです」と嘆いていた。
「キープして無言で差し出してくるなんて浅ましいですね」
スレッドの回答は、「キープしといてシール貼ってもらうってずるい」など、迷惑客に対する批判が相次いだ。
「半額で買いたいからかごに入れてキープして無言で差し出してくるなんて浅ましいですね。お礼の一言もないとか店員を見下してます。腰叩くのもありえないです。そんな客を相手にしなきゃいけないのはかなりストレスですね」
など、スレ主に対する同情や励ましも多数入っている。割引前に商品をキープされることは、定価や2割引で売れたかもしれない商品の価値を不当に下げられることでもある。コメントには、「営業妨害」「犯罪」という指摘まであった。
また対策として、シール貼りは複数人で売り場に出て、「カゴに入っているものはすべて、いつなんと言われてもシールは貼れません」で統一し、怒鳴る客にはすぐに警備を呼ぶようにして迷惑客を減らしたという話もあった。始めから、キープOKの雰囲気を作らないことも大切かもしれない。
ただ、こんなに恥も外聞もなく「半額」に血眼になるのは、ひとえに収入の少なさゆえ、という背景もあるのでは。最新の最低賃金は全国平均で902円だが、792円という地方も少なくない。一時間待っていればその時給分以上のお得が見込める人もいるだろうと考えると、半額にこだわる事自体はそれほど責められないような気がした。
それでも、ルール無視で怒鳴る叩くは論外だ。スレ主によれば、店側も対策に苦慮しているが、なかなか決定打がない状態のようだ。しかし地方でスーパーが少ないため、朝から閉店まで常に満員、「(迷惑)客が減っても困らない」というから、店側はもう少し毅然とした態度やルール決めが必要ではないだろうか。