死闘を制したリバプール、7度目のFAカップ優勝!
 FAカップ決勝戦リバプール対ウェストハムは13日、カーディフのミレニアム・スタジアムで行なわれ、PK戦にまでもつれ込んだ試合を制したリバプールが7度目の優勝を飾った。

 ウェストハムが2度のリードを奪う展開の試合は後半45分、リバプールのスティーブン・ジェラードが30メートル以上のスーパーゴールを叩き込み、土壇場で3−3の同点に。その後、延長戦でも決着がつかず迎えたPK戦をGKホセ・マヌエル・レイナの活躍で制したリバプールが優勝を決めた。

 リバプールのラファエル・ベニテス監督は「どちらが優勝してもおかしくない試合だったね。ウチは今シーズンすでに63試合戦っていたから、かなり難しい試合になった。それでも選手が最後までよく頑張ってくれたよ」と足がつる選手が続出した試合を戦い抜いたチームを賞賛した。

 また、この日2ゴールの大活躍をみせたジェラードは「とにかくウェストハムが素晴らしかったね。ただ、僕たちは最後まで諦めずに戦った。決勝で2ゴールも決められるなんて夢のようだよ。ファンと優勝を分かち合えて本当に幸せだ」と感激の様子。

 そして、PKを2本止め優勝の立役者となったGKのレイナは「まったくクレージーな試合だった。とにかくトロフィーを勝ち取れてよかったね。僕自身、序盤はあまり調子が良くなかったんだけど、キーパーというのはミスとファインセーブの狭間で生きているもの。PKを2本も止めることができてラッキーだったね」と喜びを噛み締めていた。