多くの中国人は日本のことを「没落した先進国」だと思っているようだ。日本が今でも先進国だというのは認めているようだが、「没落」しているならもはや強国ではないのだろうか。中国メディアはこのほど、「日本は強国なのか弱国なのか」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 多くの中国人は日本のことを「没落した先進国」だと思っているようだ。日本が今でも先進国だというのは認めているようだが、「没落」しているならもはや強国ではないのだろうか。中国メディアの騰訊はこのほど、「日本は強国なのか弱国なのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、日本が経済面では1990年代半ばをピークに「すっかり落ち込んでしまった」と指摘。「もうかつての栄光はない」としながらも、「日本には3つの潜在力」があるので見くびってはならないと警告している。

 その1つが「科学技術とイノベーション」だ。記事は、クラリベイト・アナリティクスの発表した「世界で最も革新的な企業・機関100選」を紹介。2020年版では、日本企業が32社と約3分の1を占めている。それで記事は、「日本は今も変わらずイノベーション先進国の地位を維持している」と伝えた。

 2つ目は「経済力」で、今でも日本は国内総生産(GDP)で欧州の先進国を超えていると指摘。「すっかり落ち込んでしまった」はずのこの20年間で、日本が産業構造を転換させたことにも注意を引いている。3つ目は「軍事力」だ。日本は武器製造能力が世界トップレベルで、進んだ科学技術とイノベーションを活かして新型武器も開発中なので、「今でも恐ろしい存在だ」としている。

 結論として記事は、日本には高齢化や土地面積・資源の制約があるので、「世界の強国とまでは言えないにしても、経済と軍事の強国であることに疑問の余地はない」と結んだ。GDPの数字だけを見れば中国が日本を「落ちぶれた先進国」と感じるのも無理はないが、実際には日本は中国人が想像するよりも圧倒的に「強国」であるのは間違いないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)